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東京都美術館 ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展行ってきた
バベルの塔は旧約聖書の創成記に描かれている話に出てくる 石の代わりに煉瓦を、漆喰の代わりにアスファルトを用いて塔の先が天にどどくほどの塔である。創成記には書かれていないが、神の怒りにふれたその塔がくずされたとの伝承もある。
絵画は文字を読めない人にも教義を伝えるための手段として用いられたため、こういった聖書の物語をベースに描かれているものが多く、このバベルの塔もブリューゲル1世のバベルの塔だけではなく、さまざまな絵画がのこされています。
ブリューゲル1世のバベルの塔はローマのコロッセオをモチーフにしたような構造と共に、緻密で細かい描写が圧倒的な迫力で眼前に迫ってきます。コミック AKIRAが代表作となる大友克洋さんの緻密な絵と似ているなとバベルの塔や聖アントニウスの誘惑などを見た時に思いました。
入るときには気づかなかったのですが、その大友克洋さんに依頼したINSIDE BABELという作品(このNoteの挿絵)も展示場外に設置されていました。
朝日新聞SHOPには大友版BABELの販売もされているようです。
今回の展示は絵画だけではなくブリューゲルが影響を受けたヒエロニムス・ボスやボス派の作品やその下地となるネーデルランドの彫刻・絵画が展示されています。芸術作品の鑑賞の他にネーデルランドの歴史についても垣間見ることができますので、開催期間中(2017年4月18日(火)~7月2日(日))にご興味があればどうぞ。
お勧め度:☆★★★★ (4)
感動度 :☆☆★★★ (3)