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嫌なことだけ特別
「近畿地方のある場所について」読みました。
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怖〜〜〜〜〜。
めっちゃ怖かったです。
「多分こういうオチな気がするな」というのは薄々分かってはいましたが、それでもめちゃくちゃに怖かったです。予測できても怖いもんは怖い。
あと巻末付録。マジでやめてくれ。しばらく体の動きが鈍くなったぞ。
↓この先には「近畿地方のある場所について」のネタバレを含みます
私は昔からそうなのですが、怖い話、特にこの本みたいに「急にこっち側(読者)にヘイトが向いてくる話」を読むとしばらく「俺マジで大丈夫かな」って気持ちになってしまいます。
いや、分かりますよ。起こりっこないって。
何人、いや何万人がこの本読んでて、何も起こってないし。
てかそもそもフィクションだし。
作者さんめちゃくちゃ元気だし。
けど怖いもんは怖いしビビるもんはビビります。これはずっとそうなのでしょう。
でもよく考えたら、いやよく考えなくても「視聴をトリガーとして自分の身に実際に何かが起こる」ってマジであるわけないじゃないですか。
もし仮にあるとしても、だったら先にもっと別のものが起きているはずです。怪異に襲われる前にブロリーが地球に襲来しているはず。
あと不思議なんですが、こういうのって「自分にとっていいこと」だったら一瞬で「いや起こるわけないだろ」って思っちゃうんですよね。
「この本を読んでしまったのですね。あなたは幸せになります。全能になれます。確実に」って書いてても「ざけんな」としか思いませんけど、「はいお前この本読んだ〜呪われま〜す」って書いてあったら「ヒェアアッ!!」ってなってしまいます。なぜ?
考えたのは「嫌なことだけ特別」ということです。タイトル回収。
「もしかしたら今乗ってる電車が事故るかもしれない」「急に強盗に襲われるかもしれない」「明日大災害が起きるかもしれない」と、思うことはありますし、それに怯えることだってあります。
けど、「電車に乗ったら俺と猫しか乗ってないかもしれない」「街中で百万円を配る人に遭遇するかもしれない」「明日大親友ができるかもしれない」とは思えません。どちらも確証がないことなのに。なんでなんでしょうね?分かる人がいたら教えて下さい。
でも、「明日いいことあるかもなぁ」というテンションで生きていきたいものだな、と思いました。
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あとこれは最近読んでめちゃくちゃ感動した一文です。
「そうだよなぁ、そうだよ」って呟いちゃいました。マジでこのスタンスで生きていきたい。
とりあえず私は悪夢を見ないことを願いながら寝ます。
ありがとうございました。
追記:見ました
↓感想文もかいたよ〜ん