Aiと連載小説書いてみた25
AIのべりすとを使用して、毎週連載小説書いてみました!!
(飽きたらやめる⟵ここ重要)
ちなみに、添削やイラストもAiに任せております。
平和を望んだ魔王世界征服を始めました。
探索(後編)
劇場を後にした二人は、カオスの言う通りにギルドへと足を踏み入れた。その広々とした空間は冒険者でごった返しており、依頼書がびっしりと貼られた掲示板が目につく。受付カウンターには美しい受付嬢たちが手際よく働いている。
二人が足を踏み入れると、視線が集中しているのを感じたが、気にすることなくカウンターへと向かう。
「こんにちは、お姉さんたち」
カオスは愛想良く微笑みかける。イニドも深々と頭を下げ、その優美な所作に受付嬢たちは顔を紅潮させた。
「恐れ入りますが、少しお話を伺わせていただけないでしょうか?」
イニドが微笑みながら切り出すと、受付嬢たちは目を泳がせたが、やがて一人が思い切って口を開いた。
「は、はい!何なりとお申し付けくださいませ!」
「ありがとうございます」
二人はカウンターに座ると、イニドが尋ね始めた。
「この国の税制について教えてください」
すると受付嬢たちは互いにアイコンタクトを取り、口々に答え始めた。
「安価だと思いますよ。」
「税のおかげでギルドも運営できていますし」
「なくてはならないものですわ」
イニドはさらに、この国の繁栄の要因について尋ねた。すると受付嬢たちは顔を合わせてくすりと笑い始めた。
「それは……内緒です。」
「どうしてぇ?」
カオスが頬を膨らませると、受付嬢たちはまたも笑い出す。だが、やがて真面目な顔に戻り、語り始めた。
「私達からは直接お話できませんが、一つだけ言えるのは……」
「国王陛下は、とてもお優しい方だということですね」
そう言って受付嬢たちは笑い合った。イニドは少し考え込んでから言った。
「かしこまりました。それでは最後にもう一つ」
「はい、どんなことでしょうか?」
「クレシオン国について、どのようにお考えですか?」
すると受付嬢たちの表情は一変し、真剣になった。そして、二人は同時に口を開いた。
「嫌いです」
即答したことやその内容にイニドは一瞬驚いたが、すぐにいつもの表情に戻った。そして、最後に一言だけ呟いた。
「そうですか……」
二人はこの国には何か隠された事情があるのではないかと疑念を募らせていた。だが、受付嬢たちの話を聞く限り、国王が暗君である可能性は低いようだ。また、クレシオン国とも友好関係にはないらしい。
イニドと共に情報収集を続けるうち、カオスは街の人々の表情に気づいた。それは皆、笑顔だったのだ。賑やかな商店や大通りは、この国の豊かな生活ぶりを物語っていた。
すると、イニドが言った。
「素晴らしい国ですね。経済的にも国民生活も問題なさそうで……カオス様?」
カオスは遠くを見つめた。そこには、蹲って震えている人々がいた。カオスは呟いた。
「神父の言っていたことは本当だったんだ」
「カオス様、仕方がないことですよ」
イニドは哀れむように言った。そして、そのままホテルへ戻ろうとした。カオスはイニドを見上げながら言った。
「どうしてそんなことが言えるの?」
「この国の生活は、あの者たちの犠牲の上に成り立っている。むしろ、ほとんどの人間が幸せに暮らせているのだから、それで良いのではないでしょうか?」
「そうかもしれない……だけど、僕は……」
カオスはイニドから視線を逸らし、下唇を噛んだ。
「僕はそれでも、全員が幸せになれる世界を作りたいんだ。そのために、平和協定を結ぼうとしているのに」
カオスは悔しそうに顔を歪め、俯いた。イニドはそんな彼を見て、悲しげな笑みを浮かべた。そして、言った。
「私は、カオス様のそんな優しさが大好きです。」
カオスはイニドの言葉に顔を上げた。
カオスは街の人々を見つめ、この国の真の幸せとは何かを考えた。しかし、いくら考えても答えが出ず、考えるのを諦めた。そして、洞察の富んだイニドに助けを求めるように顔を上げた。
「イニド……」
カオスはイニドを見るが、すぐに俯いてしまう。そんなカオスにイニドは暖かく笑いながら言った。
「さぁ、そろそろ帰りましょうか」
「……うん!」
こうして2人は宿へと戻ろうとした。
しかし、その時に事件が起きた。突然周りがざわめき始めたのだ。その異変に2人は足を止めた。すると大通りの先にある広場で人集りができていた。そこには処刑人と女性が立っていた。処刑人は片手で女性の腕を掴み、もう片手でひとつのパンを上げて叫んだ。
「この者は泥棒です!」
「お願いです。見逃してください。せめて、この子たちに食べ物を」
女性は幼い子供を抱えながら懇願するが、処刑人は嘲笑った。
「残念ながらコイツは不敬罪です」
女性はもう逃げられないと悟り、涙を浮かべていた。そして、そのまま女性の身体は切られた。それを見てカオスは目を見開く。たったパン一切れ盗んだだけで、裁判もせずに、斬られたのだ。
「イニド」
カオスは震えた声で言った。すると、イニドはニコリと微笑んで言った。
「ええ、行きましょう」
2人はその女性の元へ駆け付けた。そして、女性と子供に触れると治癒魔法をかけたのである。すると2人の身体はみるみる治っていくのだった。女性は驚きながら言う。
「どうして……」
カオスは何も言わず優しく微笑むだけであった。2人の予想では国民は裕福で幸せで暮らしていると思っていた。しかし実際は貧しい人もおり、誰もが見ないふりをして、明るい光だけを見つめているだけだった。カオスはそれを悲しく思いながらも、そのままホテルへと戻った。