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Aiと連載小説書いてみた29

AIのべりすとを使用して、毎週連載小説書いてみました!!
(飽きたらやめる⟵ここ重要)

ちなみに、添削やイラストもAiに任せております。

平和を望んだ魔王世界征服を始めました。

サンシャイン劇場(その2)


中に入った瞬間、カオスは感嘆の声を上げた。客席が階段状に幾重にも設置されていたのだ。前回来た時も感動したが、やはりこの客席の数は圧巻である。

それぞれの席は一つ一つ、前の座席よりも高くなっており、舞台をよく見渡せるようになっていた。まさに演劇鑑賞に最適な配置だ。また、席には、劇を見やすいように配慮しているが、細かに金の装飾が入っていた。彼らは奥へ進むと、観客席に囲まれた広いステージが広がっていた。ソラルは3人を連れてステージへと案内した。

「こちらがカオス劇団の皆さんが立つ場所です」

ソラルはそう言って、3人を見つめた。カオスは目を輝かせて言った。

「すごーい!」

彼の目からは感動の光が溢れ出ていた。舞台からは一人ひとりの観客を見渡すことができるのだ。国で、それも大国で劇をしたことのないカオスにとっては、多くの観客の前で演じること自体が、想像もつかないくらいの経験だった。しかし、彼は怯まずにむしろ意気込んでいた。一方、イニドとイドもカオスの後を追って階段を上っていく。舞台の反対方向を見るとそこにも階段が見えた。どうやら舞台の両側に階段が設置されており、そこから舞台に上ったり降りたりすることができるらしい。

「すごく素敵ですね。こんなすばらしい場所で演じるなんて」

イニドはそう言って辺りを見渡す。この広さであれば、大道具も楽に配置できそうだ。カオスは舞台を見上げて言った。

「ソラルさん、本当にここで舞台をしていいんですか?」

「ええ、どうぞ思い切り演じてください。観客もあなたたちを楽しみにしていますから」

ソラルはそう言いながら、満足そうに舞台を見回した。そして、振り返って言った。

「それでは、皆さんの楽屋へご案内しましょう」

カオスたち3人は舞台を後にして、ソラルの後について行った。そして、数分後に辿り着いたのは控え室と書かれた部屋だった。中へ入るとそこは広くて綺麗な場所であった。大きな鏡や化粧台などが置かれており、奥にはテーブルやソファが並べられている。イドは言った。

「楽屋……こんな部屋もあんのかよ」

「はい、この部屋は自由に使ってください」

イドは周りを見回した。そして、大きな鏡のところに歩いていった。鏡は彼とイニドの身長に合わせて設置されているようだ。とても大きく高く、壁全体を映し出すほどの大きさだ。その隣にはカーテンで仕切られたエリアがあり、そこにはふたり用のベッドが置かれていた。イドはベッドに横になってダイブした。

「すげぇな!」

「ちょっと!何しているんですか?」

「ちいとばかし昼寝するわ」

イドはそう言いながら横になり、目を閉じた。イニドはため息をついて近くのソファに座り、台本を読み直し始めた。カオスは2人の様子を気に留めずにソラルに笑顔を向けた。

「本当に至れり尽くせりですね!ありがとう!」

「いえいえ、こちらこそありがとうございます」

ソラルはお辞儀をしてからカオスに質問した。

「ちょっと、質問なんですけど……」

「何でしょう?」

カオスは首を傾げた。ソラルは思い切って口を開いた。

「この劇の概要には『戦争を好む国王を魔王が世界平和を説く』とありますが、本当にこんな内容なのですか?」

「そうですよ」

カオスはさっぱりと答えた。その答えを聞いたソラルは顔を引き攣らせ、冷や汗を流し始めた。彼女は長い間受付係をしていて、様々な人と接してきた。しかし、誰もが魔王を正義の味方だなんて考えたことはなかった。魔王はかつて、クレシオン国王の洗脳のような妄語により、冷酷無比な存在と思われていた。小さな村ではそうした情報は広まっていないところもあったが、それでも魔王が平和を説くなど誰しも考えなかった。

そのため、ソラルは直感的にカオスが魔王であることを感じ取っていたのだ。

「ま、魔王……ですよね?」

ソラルが恐る恐る尋ねると、カオスは何の気なしに頷いた。彼は自分が魔王であると気づかれているとは思ってもみなかった。たぶん、彼女は単に魔王の「役」かどうかを尋ねているのだろうと思ったのだ。

「はい、そうですけど、何か問題でもありますか?」

「い、いえ!何もありません!」

ソラルは慌てて首を横に振った。

「では、私はこれで失礼します」

彼女は逃げるように部屋を出て行った。

残されたのはカオスとイド、イニドだけだった。

しばらくして、イニドが台本を読み終えると、イドの方からガーッガーッと乾燥機のような大きないびきが聞こえ始めた。イニドはそれを叱ろうとしたが、その前にカオスがイドに声をかけた。

「イド、起きて!寝てる場合じゃないんだよ!」

「ふぁ?」

「準備しないと!」

「んぁ?あー……俺、寝てたんだ」

イドは目をこすりながら起き上がり、体を伸ばした。イニドは彼を見つめて眉を寄せ、ため息をついた。一方、カオスは苦笑いしながら言った。

「それじゃあ、ステージに戻って掃除から始めよう」

「はーい」

イニドとイドは頷きながら立ち上がり、部屋を出ていった。


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