Aiと連載小説書いてみた26
AIのべりすとを使用して、毎週連載小説書いてみました!!
(飽きたらやめる⟵ここ重要)
ちなみに、添削やイラストもAiに任せております。
平和を望んだ魔王世界征服を始めました。
力の衰え
「ただいま〜」
カオスはそう言いながら、ベッドにゴロリと寝転んだ。『イニド特性魔王とは絶対にバレないくん』という認識齟齬メガネを外すと、彼の頭からは黒い角が現れた。イニドはスーツの塵を払いながらホテルの部屋に入った。イドはそれに気づかず、まるでボクシングのように素早く拳を振り回している。時折、足を高く蹴り上げるその様子に、イニドはため息をつきながらイドに近づいた。
「ただいま、帰りました」
「うぉっ!?なんだ……帰ってきたのか」
イドは驚きながらも、イニドの方を振り向いて言った。そして、彼はまた拳を前に突き出しながら、素早いジャブとフックを繰り返し始めた。それを見ていたカオスが首をかしげた。
「どうしたの?」
すると、イドは答えた。
「最近身体が鈍ってしまってな」
そう言ってイドはにっこり笑った。
イドは格闘家で特に相撲においては達人であった。カオスからは『世界最強の男』と呼ばれている実力者だ。その拳で鋼鉄製のアンドロイドですら打ち砕くことができる。しかし、現在はカオスに魔力を100分の1に制限する首輪を装着され、旅の途中では敵との戦いもほとんどなかった。これまではそれが気になることもなかったが、今朝、鏡を見るといつもよりお腹が出ていることに気づいたのだ。よく見ないと気づかない程度の変化だった。些細なことだけれど、イドはショックを受けた。彼はパニックになり、ホテルの部屋に置かれた金のテーブルを片手で持ち上げようとした。しかし、そのテーブルは微動だにしなかった。金は重いが、それゆえ災害が起きても問題ないという慢心で固定されていない。今度は両手で持ち上げようとした。しかし、せいぜいテーブルの足が数センチ上がるくらいであった。
かつてなら簡単に持ち上げられた彼の力が今では著しく衰えていたのだ。イドの顔は青ざめた。そして、彼はトレーニングを始めたのである。
イドは拳を握りしめながら言った。
「首輪のせいにするのは、俺のプライドが許せない。だから、鍛えているんだ」
そう言うと、彼は腹筋を始めた。よく見ると、彼の体は腹だけでなく全体的に少し膨らんでいる。カオスはそのことに気づいたが、よく見ないと分からないほどの些細な変化であったため、首をかしげた。
「そんなに変わったようには見えないけど?」
「嘘をつくなよ!お前はよく見てるからわかるだろう!」
イドは怒りながら言うと、再びトレーニングを始めた。腹筋のスピードは徐々に速くなっていく。その姿を見てカオスはケラケラと笑いながら言った。
「そんなこと言われても、いつも同じなんだから分からないよ〜」
すると、イドの顔がますます赤くなった。
そんなイドにイニドは言った。
「平和に力が必要なのですか?」
「あ?」
その言葉にイドは腹筋をしながら、イニドの方を見る。彼は冷たい目でイドを見つめていた。カオスは平和を望んでいる。人間と魔族が仲良く手を取り合い、敵のいない優しい世界を望んでいるのだ。それなのに、目の前の男は敵を殲滅するための力を求めているのだとイニドは考えた。まるで、カオスが統治する前の魔物のように。イニドはイドをしばらく見つめた後、言った。
「答えはNoです。だから、その首輪をカオス様は付けたのです」
イニドの言葉にイドは目を見開いた。
そして、そのまま動きを止めた。
「貴方は戦争をなさるつもりですか?」
イドはうつむくと、再びトレーニングを始めた。そんな彼の様子を見ながらイニドはため息をついた。そして、カオスの方に顔を向けながら言った。
「カオス様、あんな筋肉バカは無視して……カオス様?」
イニドはカオスを見る。彼は悲しそうな顔をしていた。イニドの言葉に、先程出かけた際に最後に見た景色を思い出したのだ。たった一切れのパンさえ食べられない貧しい人がいる。しかも、生きるために盗もうとした女性が死刑にされるところを見てしまったのだ。カオスは静かに呟いた。
「この国の人達は……幸せなんだよね」
その言葉に2人は困惑したが、深く追求はしなかったのであった。