Aiと連載小説書いてみた22

AIのべりすとを使用して、毎週？毎日？連載小説書いてみました！！
（飽きたらやめる⟵ここ重要）

ちなみに、添削もAiに任せております。

平和を望んだ魔王世界征服を始めました。

ホテルにて

「こちらです」

騎士が案内したのは、格式高い宿だった。簡素な宿とはかけ離れた豪華さに、カオスたちは目を丸くした。

「ここは国王が誇る最高の宿でございます。どうぞご宿泊ください」

騎士の言葉に頷くと、彼らは中へ。広大なエントランスは吹き抜けで、床には大理石が敷き詰められていた。その高級感漂う空間にカオスは興奮のあまりに騎士に言った。

「こ、こんなに立派な宿にお泊まりさせていただけるんですか？」

「もちろんです」

騎士は微笑み、3人を部屋へと案内した。部屋は最上階にあり、ドアを開けると豪華絢爛な空間が広がっていた。大きなベッドが3台並び、敷かれた絨毯が足元を優しく包む。天井から吊り下げられたシャンデリアが、部屋全体を煌びやかに照らしていた。おまけに浴室には大理石の浴槽が備わっていた。カオスは圧倒されながらも国王の心遣いに感激する一方、イドは満足げに部屋を見渡した。

「ほぉ、これはなかなか良いじゃねえか」

「気に入ったようですね、イド」

「ああ、まあな」

イニドの問いかけに、イドは小さく微笑んだ。彼らの様子を騎士はにこやかに見つめ、口を開いた。

「このお部屋をご利用ください。何かお困りのことがございましたら、フロントまでお知らせください」

3人は礼を言い、荷物を置いた。カオスは認識齟齬メガネを外すと、一番手前のベッドに弾むように飛び乗った。ベッドは雲のようにふわふわであった。その柔らかさに思わず顔を埋める。

「うわぁ、ふわふわしてるよ！馬車の硬いイスとは大違いだ」

「おい、おい」

イドは驚きの表情でカオスを見つめる。カオスは彼に向かって言った。

「イドも寝てみれば？」

イドはイニドと顔を見合わせた後、ゆっくりとベッドに近づき、腰を掛けた。するとその柔らかさに言葉を失った。何度も手で触り、叩いて感触を確かめる。カオスは彼の様子を見て笑った。

「ねえ、すごいでしょう？」

「……すげぇな。これ本当に寝るための布団なのか？」

「うん、そうみたいだね」

2人は興味津々に部屋の中を散策し始めた。イニドは彼らの様子を穏やかな目で眺めながら、自分も部屋を見渡した。

ふと、イニドは窓の外に目をやった。そこには広大なバルコニーがあり、城下町を眼下に収めることができた。陽光に照らされてきらめく街並みは、宝石箱のように美しかった。イニドは思わず感嘆の声を漏らす。イドとカオスも窓辺に駆け寄り、その光景に見入った。

「うわぁ、きれい」

「すごいですね……」

「ああ……こりゃあすごいな」

3人はしばらく景色を楽しんだが、次第に疲れが出たのか、各自思い思いの行動をとり始めた。イドはベッドに横になり、イニドは読書に耽る。一方、カオスは先ほど王城で出会った神父のことを考えていた。寺院や宿の豪華さとは対照的に、神父は質素な布切れのような服を着ていたからだ。イドは『税金が高額であるという問題は神父の誤解』だと推測していたが、カオスにはその服装が受け入れられなかった。それに、城の人々も皆忙しなく働いているように見えた。国王は貧困を解決しなければならない。もし自分が国王であれば、すぐにでも神父の相談に乗るだろう。

「どうしたのですか、カオス様？」

深刻な表情の彼に気づいたイニドが、本から目を離して尋ねる。銀色の長い髪を揺らしながら、彼はカオスを心配そうに見ていた。カオスは慌てて首を振った。

「あ、ううん！なんでもないよ！」

「そうでしたか。ならいいですが」

イニドはカオスに対してはいつも過保護で、どんなことでも彼の望みを叶えようとする。かつてカオスが癇癪を起こし、国を滅ぼせと命令した時には、本当に実行しようとしたほどだった。そのため、カオスは彼の前では言葉や態度に注意を払っていた。しかし、気になることが抑えられず、イニドに尋ねた。

「ねえ、イニド」

「はい」

「やっぱり……この国の人たちが困ってるのって国王様のせいじゃないかな？」

するとイニドは一瞬驚いたような顔をしたが、すぐに笑顔に戻り、本を閉じた。

「可能性はあるでしょう。しかし……」

そこで彼は言葉を濁し、少し考えてから言った。

「もしそうだとしたら、どうなさるおつもりですか？国王様はカオス様のために劇場や宿を提供してくださった方です。そんな方に直接、増税を取り下げろと申し出るのですか？」

「うっ……」

それは的確な指摘だった。だが、このままでは済まされぬ問題であることも確かだった。何か手を打たなければならないのだ。しかし、カオスにはどうすればいいのか分からない。イニドは眉を下げて言った。

「かような無礼な申し出をいたしまして、申し訳ございません。あなた様をお傷つけするつもりはございませんでした。ただ……」

「うん、分かってるよ」

カオスはイニドの言葉を遮って言った。だが、彼には理解ができていなかった。彼はただ純粋に国の人々を助けたいだけなのだ。自分のためではなく他者のために行動できる優しい心だからこそ、これまで自分の正体が魔王であるにも関わらず、人間として振る舞い、また旅の道中多くの村で公演を行うことができたのだろう。だが、今回は相手が悪すぎた。国の、それも大国の国王なのだ。そんな相手に村の少年ということになっているカオスが何か言っても太刀打ちできるはずがない。いや、たとえ魔王であると正体を明かしたとしても難しいかもしれない。だが、それでも彼には諦めきれなかったのだ。

「どうにかしてあげたいなぁ」