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アイルランド ダブリン ブラーニー城 シュケリッグ・ヴィヒル モハーの断崖 

アイルランド

 昔から絶景を見に行きたい、絶景に魅了される人の気持ちは変わらないものらしい。たとえば、アイルランドを代表する絶景として知られているモハーの断崖。少なくとも19世紀には有名になっていたのだろう。
 1835年、断崖の上からの眺望を求めてやってくる大勢のイギリス人観光客のために展望塔が建てられた。建てたのは地元の地主で国会議員でもあった人物である。この素晴らしい景色がたくさんの人を惹きつけ、ひいては地域の経済を潤してくれると考えたのだった。現在オブライアンの塔として残っている。

 アイルランド島の面積は北海道より少し大きいぐらいだ。アイリッシュ海を隔てて右はグレートブリテン島。アイルランドの一部、北アイルランドは連合王国、つまりイギリスに属している。左の海は大西洋。
 アイルランドの首都はダブリン ( Dublin )。

 今回はダブリンをスタートして、時計回りに島の南西部、コーク ( Cork )を通って沿岸から海の方向に進んでいこう。

ダブリン

 衛星画像は、2024年1月17日。
 アイルランドは樺太と同じ緯度、北海道よりも北にあるんだけど、この時期ほとんど積雪が見られない。温暖な気候はうらやましいよね。
 中央がダブリン。ズームイン。

 上に空港。

 横に流れているのはリフィー川。画像は、対岸のイギリスからやってきた大型船が河口の港に向かっているところ。

ギネス・ストアハウス

 参考衛星画像は、2022年8月11日。
 ダブリンを訪れるというのにギネスビールの工場を見学しない手はないだろう。市内、ダブリン城の近くにあるし、何といっても世界のブランドだ。

 参考衛星画像は、2023年6月14日。
 ダブリン城は右側、川近く、緑地の隣。ギネスビールの工場は中央。

 中央付近一帯がギネスビール関連の敷地。

 従業員や観光客用の駐車場かな。

 左上がギネス・ストアハウス。ビール製造工程の見学が可能。1759年にアーサー・ギネスが創業した歴史などの展示があり、楽しくギネスビールを学べるスポットだ。屋上は、ダブリン市内を眺めながらギネスビールを堪能できるバーになっている。

ブラーニー城

 衛星画像は、2024年1月15日。
 アイルランド第二の都市コルクに来ている。マーカー地点は、15世紀に建てられたブラーニー城。ズームイン。

 ブラーニー城は中央。

 参考衛星画像は、2022年3月5日。
 この城、城の石は雄弁の石として知られており、その語源になっている。

 別のニュアンスもある。研究社の新英和中辞典にはこう載っている。城の石「Blarney stone」にキスするとお世辞が上手になるといわれる、とね。
 観光客は仰向けに寝そべり両手で体を支え、首を折り曲げながら壁の石にキスしているようだ。他にも魔女の洞窟、願い事の階段、毒草が植えられた毒の庭もあるというから、面白い。

シュケリッグ・ヴィヒル

 衛星画像は、2024年1月18日。
 ゴールウェイ湾のお沖合16キロの絶海に浮かんでいる島だ。6世紀にケルト人が石積みの小屋のような修道院を建てたと言われている。以来、巡礼に来る人もいるそうだが、今は渡航は制限されている。世界遺産。
 スターウォーズの作品に使われたそうだ。ズームイン。

 右の島はリトル・シュケリッグ。

 参考衛星画像は、2021年6月29日。

 参考衛星画像は、2019年9月15日。
 海抜218mの険しい絶壁の山。右上の入り江に船着き場がある。斜面に取り付くようにつけられた小道がわかるだろうか。

 石積みの修道院は、強い西風を防ぐように北側の頂上付近につくられている。

モハーの断崖

 衛星画像は、2024年1月18日。
 シュケリッグ・ヴィヒルからさらに北へ行くと、これまた人気の観光地、モハ―の断崖に到達する。左上はアラン諸島。ズームイン。

 画像の陸地の陰、海面上の陰を見ていただきたい。切り立った断崖は200m近くあり、その陰ができている。あの東尋坊が25mだ。以前岩壁に打ち寄せる白波を覗き見て目がくらむ思いをしたことがあるが、ここは200mだ。
 ユネスコ世界ジオパークに指定されている。ハリーポッターの撮影地。

 参考衛星画像は、2022年6月20日。
 やはり観光客の数がすごい。

 崖の近くに立っているのがオブライアンの塔。

アラン諸島

 各島に数百人の住民が住んでいるとのこと。近くからフェリーが通っており、飛行場もある。手編みのフィッシャーマンズセーターは有名。

 参考衛星画像は、2021年8月25日。

 島は石灰質の岩盤からできている。厳しい自然条件だ。植生の様子がよくわかる。

ダブリン空港

 衛星画像は、2024年1月17日。

 参考衛星画像は、2023年6月14日。

 日本との直行便がないのは意外。イギリス経由で来る人が多いのか。

注記)
a.衛星画像は、欧州宇宙機関 ( European Space Agency : ESA ) が運用する COPERNICUS ブラウザからスクリーンショットしたものを使用しています。.
b.地図画像・参考衛星画像は、ESRI が運用する World Imagery Wayback からスクリーンショットしたものを使用しています。

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