ガザの女性たちを描いた映画をぜひ、そして平和は創るもの。
今朝、一本の映画をみた。
『ガザの美容室』という、ガザ地区出身の監督の作品だ。
登場するのはガザで暮らす女性たち。それぞれの背景を抱えて生きている、ことが彼女たちの何気ない会話やセリフから伝わってくる。
結婚式前の女性が髪を整えに、妊娠中の女性が出産を控えてしばらくできなくなるからと髪を切りに、他にも離婚調停中の女性が旦那に会う前に、美容院に集まってきていた。
しかし突然、美容院の日常風景が一変する。
あのまま彼女たちがどうなってしまうのか、というところで映画は終わる。これは監督が意図的にそうしたのだろうか。
※この映画は、11月6日まで無料、オンラインで観られます。
突然ですが、「戦争の話なんて、私の日常に関係ない。日本に暮らす私にとって、それはニュースでしか見ることのない遠い国の、そして遠い過去の話」だと思っていた頃がありました。
それまで私は、祖父母から直接、戦争の頃の話を聞く機会はなく、両親は戦後の生まれ。他の人から話を聞くと「戦争はいけない、人の命は奪ってはいけない」と理解はするものの、やはりどこか遠い話のままでした。
広島出身の被爆者の方にお話を直接伺う機会があリました。
戦争前の子どもの頃の話から、原爆投下後に彼が目にした広島の街の様子、そして今。
今、目の前にお話しされているこの方が見た景色や感じたことを直接聴くという経験が、知ったつもりになっていたことが、うまく表現できないのですが「本当にあったんだ」と体感できて、そしてその彼が「戦争はいけない、もう2度と誰にも同じ目に合わせたくない」と強く語りかける言葉に、強く共感を覚えたことを記憶しています。
と同時に、戦争は遠い国の、遠い過去の出来事ではない、と実感することができました。
それ以降、今だに過去の戦争の傷跡がカラダに、心に、残ったまま日々を送られている方が日本にもたくさん暮らしておられることを知ります。
戦争の記憶や心や体に残る傷は、そんなに簡単に消え去るものではなく、それは本人だけでなく友人や家族にとってもそうなんだと思います。
日本も、いつ戦争が起きるかわからない、けれど起きないためにはどうしたらいいのか、起きてしまうとどうなってしまう可能性があるのか、をしっかりと認識し、間違った選択をしないようにするために学んでいく必要があると思います。「平和は創るもの」、それは本当にそうだと思います。
今、戦争に巻き込まれてしまってる人々へも、
少しでも手を差し伸べることができたらと思っています。
1日も早くウクライナ、ガザ地区への攻撃が止まりますように。これ以上命が失われませんように。
11/23にぎふで、ガザが舞台の作品の上映会(別の作品)を企画しています。ぜひお越しください。