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「問題」と「人格」を分けて考える

英語力を高めるために,毎日30分は,英語のYouTube動画を視聴する時間を作るようにしています。最近のお気に入りは,"The Mel Robbins Potcast" というチャンネルです。毎回異なるゲストが登場し,日常生活のクオリティを上げるための考え方や心構えについて話してくれます。司会のMel Robbinsさんは元弁護士という経歴のようですが,インタビューがうまい!動画の視聴者が聞きたいであろう話をうまく引き出す技術を備えておられて,単に英語を学ぶ以上のものが得られるコンテンツ,自然に引き込まれていきました。



今日視聴したのは,”The Blueprint for Mastering Every Conversation" (日々の会話術を高めるための秘訣)というテーマで,ゲストの方が大事なことをお話されていたので備忘録として書き留めておきます。


他者との間に何か問題が起きたとき,その人の「人格」と「問題」を同一化してはいけない。「人格」と「問題」を切り離して考えることが重要である,というものです。動画では,"It is important to separate the person from the problem." という表現を使っていました。


たとえば,子どもが部屋を散らかし放題で,全く片付けようとしないという問題が起きていたとします。その時,子どもに向かって「〇〇(子どもの名前),なぜ片付けられないんだ?」,「〇〇(子どもの名前),おまえはだらしがない」という言い方をすると,子ども個人を攻撃しているように聞こえるし,「〇〇(子どもの名前) = ダメな人」と受け取られる可能性があります。これは,「人格」と「問題」を同一化していることになります。


しかし,ここでまず改善・解決したいのは,子どもの「人格」そのものではなくて,起きている「問題」であるはずです。子どもの「人格」と起きている「問題」は別次元のことです。なので,この問題を解決したいのであれば,「なぜ(あなたは)片付けられないんだ?」「(あなたは)だらしがない」というように二人称(second person)で攻撃するのではなく,「部屋が片付いていないと,勉強に集中できないよね」とか「部屋が散らかっていると,ケガをするかもしれないよ」というように,一般論として,あるいは三人称 (third person) で,問題の根本を伝えることが大事になります。


部屋を片付けられない子どもを例として挙げましたが,「問題」と「人格」を分けて考えることの大切さは,幅広い文脈で応用できる考え方だと思います。ちょうど,今日,(なんとなく自然に巻き込まれていった)共同研究のことで,少しだけ不満を感じていたので,「問題」と「人格」を切り話して考えましょう!というメッセージを聞いてハッとさせられました。そうですね,起きている問題は問題をどう解決するかという三人称的な視点が必要であって,相手を攻撃する二人称的な視点は未熟であるし,生産的ではありませんね。


「問題」と「人格」を切り離して考える。もし誰かに対してイライラしてしまう場面に遭遇したら,心の状態をこのように変換するとよいかもしれません。






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