【連載】小さな世界地図、イギリスに学ぶ〜6章 イギリスでの健康管理と寮
●発熱は、けちんぼから。
まずは、下の写真をご覧ください。
実は、私はイギリスに到着して約1週間布団なしで生活しました。理由は、事前に頼みたくなかったからです。留学前にオンラインで部屋に布団セットや一人暮らしセットを注文しておけるサービスはあったのですが、種類があまりありませんでした。色にこだわりが強く、せっかく購入するならあとで…とケチってしまった私。寮のお部屋に到着してから「なんとかなるか」と思い、持っていったヨガマットとスカーフを代わりに使用したところ、3日目で発熱しました(当たり前です)。
しかも、到着する際の郵便システムが日本のように直接玄関まで届くわけではなく、どこに届くかギリギリまでアプリをチェックしていないとわからないような状況で焦りました。届く時間帯はちょうど授業で、友人に頼んだところ想定外の場所に届いて探してもらったことから、布団の到着は遅れたのです。
しかし、布団を敷くと1枚目の殺風景のお部屋から少し生活感が出てきました…!最終的にはカーテンも変えて、タオルも揃えて、音楽機材も揃えると一気に充実した部屋らしく。
●風邪モラルが低いイギリス
唯一、イギリスの方に文句を言うことがあるとするならば、風邪に対するモラルがほとんどといっていいほどないことです!!授業前に、「私風邪ひいているの〜ゴホゴホッ、隣座っていい?」とマスクなしで聞かれた時にはびっくりしました。当然、これで2回目の風邪をひくことになります。学校併設のコンビニにもマスクが売っているのを見たことはありませんでした。
もともと扁桃腺が弱く、疲れると腫れやすい私は病院を受診してAntibiotics(抗生物質)をもらうことが全4回の診察結果でした。その度に、学災保険(事前に8万円支払う)の東京海上日動さんにお世話になるばかり。3回目の発熱で、40度超えた時には休日だったこともありNHS(参照1: 国民保険サービス、これも事前に8万円支払います)にタクシーで向かいました。しかしながら、待ち時間は5時間越え。その際、お医者さんに「ビタミン不足ね。ビタミンDを摂りなさい」と言われ、なくなくビタミンサプリメントを次の日買いに行ったのもいい思い出です。
●まとめ
風邪に負けない免疫力に大きく影響するビタミンは、通常太陽を浴びることで生成されます(参照2)。一方で、イギリスは日本と違って、秋から冬にかけての日照時間が短く(参照3)、私が滞在していた期間はちょうどその時期に被っていたのです。また、慣れない生活で身体がうまくリフレッシュできなかったことも扁桃腺を腫らす要因となっていたのかもしれません。
それでも、熱を出した時に駆けつけてくれたAtharvaというかけがえのない友人や、Sophieの心強いメッセージなど、自分が弱っている時ほど頼れる存在の心強さが身に沁みた経験でした。
参考文献
1. Medifellow(2023), "イギリスの医療費は無料?イギリスの医療費や医療事情について"
閲覧先:https://medifellow.jp/news/blog/3467#i-2
(2024年6月26日 閲覧)
2. 横浜弘明寺呼吸器内科・内科クリニック(2022), "ビタミンDで危険なウイルスに抵抗する力をつける"
閲覧先:https://www.kamimutsukawa.com/blog2/counseling/596/
(2024年6月26日 閲覧)
3. Bridge Between Japan and London Business School (2015), "ロンドンにまつわる二つの誤解(天気と食事)"
閲覧先:https://www.lbsjapan.com/%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%B3%E3%81%AB%E3%81%BE%E3%81%A4%E3%82%8F%E3%82%8B%E4%BA%8C%E3%81%A4%E3%81%AE%E8%AA%A4%E8%A7%A3%EF%BC%88%E5%A4%A9%E6%B0%97%E3%81%A8%E9%A3%9F%E4%BA%8B%EF%BC%89/#:~:text=%E7%B5%B1%E8%A8%88%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E3%81%A8%E3%80%81%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E3%81%AE,1%2C500%E6%99%82%E9%96%93%E7%A8%8B%E5%BA%A6%E3%81%97%E3%81%8B%E3%81%82%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%9B%E3%82%93%E3%80%82
(2024年6月26日 閲覧)