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3代目の苦悩③年商10億の後継ぎの転職の経緯 前編:・転職を決断した4つの要素

皆さんこんにちは。
VALUES株式会社の野口です。

今回のテーマは題名の通りなのですが、
皆さんもしかしたら、割と気になるテーマでしょうか?(笑)
自分でも頭がおかしいのではないか。と半年悩みました。
色々な決意や決断がありましたので、
現職や転職の悩みに参考になるかと思いますので、
是非読んでいただけると幸いです。


①今回のテーマの意図・目的

今回は、何故年商10億の会社を退職したのか。
その決め手や、どのように生き抜いてきたか。を書いていきます。

結果、振り返ると転職をして良かったと心から思っていますが、
最中は苦悩も挫折もたくさんありました。
でも何度も折れては治し、折れては治しを繰り返し今に至りますし、
むしろ折れることも大切だと思っています。

今転職を悩んでいる人や、
転職がうまく行っていない方
転職してみた人や現職を踏ん張っている人たちの
勇気や支えになればと思っています。

②転職に至った経緯

転職を迷い出したのは、ちょうど3年目に入った頃です。
転職をした決め手はたくさんありました。
悩んでいる人たちも多いかと思いますが、
個人的には、大いに悩んだほうがいいと思います。
悩んで決めるから学びがあると思います。
悩んで決めたらかこそ、今書いていても思い出せるし、振り返りができます。
僕の言えたことではないですが、しっかり紙に書くことも重要だと思いますし、僕はnoteに綴ることで忘れないようにするつもりです。

まず、当時の転職を決めた理由をお伝えします。
▶︎リスク管理:何も知らないで40歳くらいで急に社長になるリスクと今会社を辞めて茨の道を進むリスクを天秤にかけた
▶︎人生は一度きり:今の人生の延長に幸せが待っていると思えない
▶︎やり切りたい:百年ながらえるより、一瞬でいいから俺は生きたいと思うことがあるよ
引用 セイジ(ここは次回描きます。)
▶︎自己成長:役職として社長にはなれるかもしれないが、社長の実力になれない
▶︎責任感:会社で働いている人たちの人生を苦しいものにしてしまっている責任感
▶︎将来への不安:起業くらいできないと、会社を継ぐことなんてできない
これだけの迷いが出揃うのにはやはり最低でも2年はかかったと思います。

ただ、やはりそこからさらに、半年間悩みに悩みました。
でも、半年かけて悩み、決断したことが、この2年が無駄ではなかったことにもつながっていると思います

そこで、
・転職を決断した4つの要素
・転職を成功に導いた4つの要素
お伝えしようと思います。
これは、理論ではなく、あくまで体験談です。
転職の成功のための理論構築は今後行っていきます。
今回はあくまでノンフィクションの読み物としてお読みください。

ですが、再現性を持たせよう、なるべく個々の理論的な説明はさせていただきます。悩んでいる人たちは、参考にしてもらえると嬉しいです。
<転職を決断した要素4つ>
1.長期的な目線でリスクヘッジをした。
2.自分の成長を優先した。
3.自分の価値観を大切にした。
4.関わる人たちへの強い責任感。
<転職を成功に導いた要素を4つ>
5.自分で決めた。退路が無かった。
6.目的が明確とまではいかなかったが、深い社会問題に対してテーマを持てていた。目的意識が強かった。
7.誇りはあったが、プライドがなかった。
8.経営者やベンチャーの人事など優秀な人たちが周りにいた。

③転職を決められたポイント

1.長期的な目線でリスクヘッジをした。

何より一つ目は、会社を辞めるという選択をするために、長期的な目線を持てたことです。これがなければ何も始まらなかったと思います。
多くの人に、よく辞めたね。と今でも褒められますが、
私は、「いえ、ただのリスクヘッジです。」と答えています。
※実は、リスクヘッジが見透かされてへし折られたエピソードがあり、それの方が全然乗り越えた話です。それは2社目のエピソードの時に話をします。

とはいえ、買ってもらった家も捨て、車も捨て、約束された年収も捨てました。
親との関係も、周りからの見え方も何もかも捨てました。
ただ、何の天秤で測ったかというと、それは、
短期的な幸せ:今の楽な状態を続けて、急に社長になる
長期的な幸せ:今は苦労するかもしれないが、成長できる
です。
長期的な目線のカテゴリーはいくつかを紹介したいと思います。皆さんもカテゴライズして、今の延長線上に何が待っているか考えてみるといいかもしれません。

ⅰ.家族:自分で彼女を幸せにしてあげると言いたかった。

全て親が決める会社に勤めていた当時は、「幸せにできる、かもしれない。」しか言えませんでした。一家の大黒柱には程遠い、社会人になっても、守ってもらっている子供でした。

ⅱ.成長:高卒の友達がどんどん自分より成長していくことへ、強い焦りがあった。

友達からは、「聡のお父さんの会社はうまくいってるから、言うこと聞いていれば大丈夫なんだよ。」と言われました。うまくいっている会社は、自分で考える必要がありません。それでは成長ができないんです

ⅲ.生活:親は死ぬ。いつか”自分だけで”戦う日が来る。

「お前なら大丈夫だ。」と。両親から言われました。
でも親は先に死にます。何もしてくれません。
私は、40歳になって、会社がダメになった時に、「だってお父さんが大丈夫って言ったんだもん。」なんてダサすぎる言葉は言いたくありませんでした。

今キャリアアドバイザーとして人に伝えていることがあります。
会社を選ぶときは、「五年後に自分が何者になるかを考えて会社を選びなさい。」※ここも後ほど解説します。

2.自分の成長を優先した。

中でも、一番優先したのは、成長や自立でした。
・起業できる人間になりたい。
・優秀な人間と働きたい。
そんなことばかり考えていたり、発言をしていました。
でも、トップダウンの会社は、考えることが少ない代わりに、権利も選択もほとんどない、成長から程遠い環境でした

父からは、1年目に「1年後営業だ。」2年目に「もう1年待ってろ」3年目に「あと5年遊んでろ。いいだろ、俺からしたら羨ましいぞ。」と言われました。これはかなり大きな転職の決定要因でした。このまま信じていたら、どうなるかわからない。と思いました。言ったことを守らない人は、軽い気持ちだと思いますが、私は、今でも信用しないようにしています。
また、トップダウンスタイルの致命的なところは、仕事を上司が全て決めるため、上司の想像できない成長ができないことです。
将来のパラメータは、
上司の上限>私の上限は、上司に近づくけど、限界あり。
上司の上限<私の上限は、上司の上限で打ち止め。
です。確実に上司を越えられない未来が私には恐怖でした。

3.自分の価値観を大切にした。

ここは、私にとっては、他人を幸せにしたい。という価値観であり、その価値観が未来永劫叶わないことを察したことも転職を決めた理由でした。

※今考えると顧客を見失ったんだと思います。
顧客とは、①社長②同僚③お客様です。
ここもどこかで解説します。

社長:当然会社ですから、一番幸せになるのは、社長です。
私は、残念ながら、父を幸せにしたいと思いませんでした。

同僚:また、頑張れば頑張るほど、会社全体が幸せになると信じていました。
でも、会社に生まれた利益、余剰ををどう采配するか決めるのは社長です。
私が頑張れば頑張るほどどうなったかというと、
効率が上がって、30分、1時間と早く帰れるようになると、
父は、より多くの生産を課してきました。
これは、私含め全員が頑張ることを止める原因になっていました。

お客様:最後に、これはメーカーならではですが、お客さんの笑顔も全く見えませんでした。まだ想像力もない現場作業員の一人の私は、想像が全くできません。

結果、僕にとっての顧客は、社長だけでした。従業員も、消費者も見えません。何のために頑張っているのかわからなくなりました。

誰かを幸せにする仕事にしたい。
それが、「学生を幸せにする仕事をしているんだ。」という誘いに、なりふり構わず飛び込んだ理由だったと思います。

4.関わる人たちへの強い責任感。

私の父の会社を通じて、40人ほどの従業員が日々生活をしていました。
もっと、良い環境にしたい。とできる限りをしましたが、結果的にできたことは本当に限られていました。
当事者意識が強かったというより、後継ぎだったからだと思います。でも、父の会社だとしても、自分に責任があることを強いられていたことも強く関係している気もします。「この人たちの人生を苦しいものにしているのは自分だ。」と強く思っていました。それも、どうにかしなければ、でも、会社の中にいても、できることも、将来できる可能性も見出すことはできませんでした。

④転職をする時のポイント

いかがだったでしょうか。
大事にしたことは、
1.長期目線2.自己成長3.価値観4.責任感
だったと思います。

会社を辞めた時は、
「学生を幸せにする事業を立ち上げている。メンバーとして入らないか。」と誘われ、「起業できる人間に成長したい。実力を試したい。人を幸せにする仕事をしたい。2度と後継ぎとしては戻れないかもしれないが、成長することで、兄にも何か還元できるかもしれない。」と思い転職を決意しました。
給与も、条件も、ネームバリューも全く気にしていませんでした。
無知ではあったので、失敗は失敗でしたが、結局素直に信じたことをやって良かったと思います。

最後に、一番の決め手は?と聞かれるかもしれません。
ここも後ほど解説をしますが、ヒントをお伝えします。
大事なことは、”情報収集”と”決断”です。

この世に正解なんてありません。
別の機会ですが、
「転職はしてはダメだ。会社に何かあった時しかダメです。」
とか言われたこともありますし、
「転職するということは、社長を変えられなかったと一生レッテルを貼られますよ。」と言われたこともあります。
でも、世の中のすべての人間がそうしてきたか?
そうしないと成功しない?
そんなことありえません。
大事なことは、自分で決めることです。

情報収集をする人は、決断ができなくなっていきます。
決断が早すぎる人は、情報不足に陥ります。
大事なことは、
決断はするけど、情報収集を忘れない。
情報収集はするけど、決断を忘れない。
両方のバランスです。

この二つに共通することは、
他人に任せず、自分でアクションを起こすことです。
この1点で今の自分を顧みてください。

決断するということは、何かを捨てることです。
そして、決断をするということは、
全て背負うということです。
それが、何をもたらすか。
挫折も成功も全て得られる、
味わい深い人生を手に入れることができます。
ここは、必ずいつか解説をします。

私は、
1社目を2年半
2社目を1年半
3社目を2年半
4社目でフリーランス1年
5社目法人で2年
と、3年働いた会社がありません。
でも、一切気にしていません。
自分で決めたからです。

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