「世界を変えた男」の教え
どのように覚えてもらいたいか。何者であると覚えてほしいか。それをはっきりとクリアにしなくてはならない。
すべての会社に必要なもの、すべての人達に必要なエッセンスがこの映像にあるとおもいます。
衝撃的で本質をついたメッセージ。繰り返し何度となく見返しています。長文になりますが、みなさんにも読んでいただければ、気づきがあるとおもいます。
いつになく静かに語りかけるスティーブ。”Think Different” の広告について語った時の映像です。
1 マーケティングとは我々の価値をどう伝えるか。
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"To me... marketing about values. This is a very complicated world, it's a very noisy world. And we're not gonna get a chance to get people to remember much about us. No company is. And so, we have to really clear on what we want them to know about us."
私にとって、マーケティングとは我々の価値をどう伝えるかということ。この複雑で雑音が多い世界で、我々のことを覚えてもらえるチャンスはなかなかつかめない。どんな会社にとってもそうだろう。だから、我々のことを何者であると人々におぼえておいて欲しいかを、とてもはっきりさせておかないといけない。
2 プロダクトにフォーカスしない。
In their ads, as you know, they don't ever talk about the products. They don't ever tell you about their air soles and why they are better than Reebok's air soles.
What does Nike do in their advertising?
They honor great athletes. And they honor great athletics.
That's who they are, That's what they are about!
ナイキの広告には製品の話はでてこない。
自身のエアソールのことや、リーボックより優れている理由もない。
彼らが広告でつたえていることは?
彼らは素晴らしいアスリートを称賛するのがナイキ。
それが彼らであり、彼らが伝えたいことなのだ。
3 顧客が知りたいこととは、私たちの存在理由。
"Our customers want to know who is apple and what is it that we stand for. Where do we fit in this world?"
顧客が知りたいことは、アップルは何者で、拠りどころは何かということ。そして、世界のどこに我々の居場所があるかということ。
4 プロダクトは手段であって、目的ではない。
What we're about isn't making boxes for people to get their jobs done. Although we do that well. We do that better than almost anybody, in some cases.
But ""APPLE IS SOMETHING MORE THAN THAT!!!""
僕らはコンピューターという箱をつくっているんじゃない。けど、凄く上手くつくっている。他の誰よりも。だけど、""アップルはそれ以上なんだ!!!""
5 自らの大義を示す。
Apple at the core...its core value is that we believe that people with passion can change the world for the better. That's we believe.
.... And that those people who are crazy enough to think that they can change the world are the ones that actually do.
アップルのコアバリューは、パッションある人達が世界をよりよくすること。それを私たちは信じている。
世界を良くすることが出来るんだと信じられるクレージーな人達が、実際にそれを成し遂げる。
.... A lot of things have changed. The market is in a total different place than where it was a decade ago. And Apple is totally different and apple's place in it is totally different and believe me, the products and the distribution strategy and the manufacturing are totally different and we understand that.
But values and core values those things shouldn't change. The things that apple believed in at its core are the same things apple really stands for today.
And so we wanted to find a way to communicate this and what we have is something that I am very moved by.
It honors those people who have changed the world.
Some of them are living, some of them are not.
But the ones that aren't as you'll see you'll know that if they ever used a computer it would have been a MAC.(laugh)
10年前とは全てが凄く変わってしまった。けれど、私たちの信じる価値 、核心的な価値(core value)は変わらない。アップルの拠りどころは変わらない。
それは、世界をよりよく変える人達を称賛すること。生きてる人も、既にこの世を去った人もいる。だけど、ほら、もし彼らがコンピューターを使っていたならば、それは、MACだったはず。(笑い)
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ナイキという靴というコモディティ商品の会社の広告を例に、
製品にフォーカスするのではなく、提供する価値に注目すること。
そして、自らの核となる価値を再定義し、目的はコンピューターという箱をづくりではない。コンピューターという箱を通じて世界をよりよくするという大義を実現する。そのためにコンピューターをつくっている。
プロダクトカンパニーではなく、世界をよりよく変革する、それが出来るんだ。そう信じられるクレージーたちのために、その変革を実現するためのコンピューター。それがMACである。そのようにスティーブは語っています。
WINDOWSを捨てました。
目から鱗でした。
実はこの映像を見たことが原因で、自社のWINDOWS を捨てて、MACに切り変えました。。。学生時代はMACでしたが、勤めていた会社がWINだったこともあり、それを引き継いで来たのですが、、、一念発起。素晴らしいデザイン、思想あるデザインを実現していくためには、いつも使うプロダクトも素晴らしくなければならないと考えて一斉に切り替えました。それくらい衝撃的でした。
すでに創業して数年たっていました。
自らの拠ってたつ場所、一生かけられるものがどこにあるか探していたそんな時期だったように記憶しています。
建築、その先を目指そう。
PCの切り替えに加えて、もう一つの大きな発見がありました。
以前話題にあげた、額縁としてデザインされた名刺。そのことを明確に気づかされたのがこの映像でした。目指すのはその先。そうか!だから自分は額縁のように名刺をデザインしていたんだ。とその理由がストンと落ちてきました。
STARは、建築という箱をつくっているのではない。それは凄くよくなければならない。だけどそれは当たり前。目指すのはその先。STARとはそれ以上の存在なんだ!それを目指そう!
それが確信となりました。
STAR
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