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サープレ!から経済を見つめて 2024
年の瀬ですね。年末最後の、そんな貴重なバトンを、いつもエネルギッシュで温かい眼差しヒーロー、ヒロさんこと岡本比呂志さんから受け継ぎました。今年はMy 3rd PLACE幽霊部員となってしまってすみません、Satです。無事オランダで生きております。
さて、2年前の春、書籍「サープレ!: 自分らしさを取り戻し、可能性の窓を開き続ける『つながり』の場」をMy 3rd PLACEの皆さんとつくりました。家庭でもない職場でもない第三の居場所が、私たちのライフキャリアを拓く、そんな感覚を皆さんと共有できたことは私にとって財産でした。
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一方で自分らしくあれる、かつ信頼関係が築けるサープレという存在は、多忙な現代人にとっては儚いもの。私自身がどういう世界で生きたいかを追求した結果、「経済」がサープレを社会に広げるラストワンマイルと感じ、Jyun-kanというテーマが見えてきました。右肩上がりの成長から脱却し、みんなと分かち合いリソースを循環させていく社会づくりの実験スタートです。
立ち上げ時の思いについては以下の記事をご確認ください↓
その後オランダに渡り、様々な活動をしてきました。エコビレッジに訪問してみたり、ikigaiや「音」についてのイベントをやってみたり、オランダのコミュニティプロジェクトにも参画するようになりました。AI botで共創できるインフラを模索したり、コモンズを持とうと共有資産リストをつくったり共有口座を持つ試みにも着手。Jyun-kanの世界観をいろんな人たちと対話した時間はゆうに2000時間に届くんじゃないかと思います。
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その間、模索した経済の形はやはりギフトでした。ギフトに生きる第一人者、石丸弘さんに背中を押され、組織としても個人的にもギフト活動にチャレンジした一年だったなと思います。
ギフトだけで経済循環をつくることができるという確信は今もあります。ただその循環のサイクルが、自分たちが心地いいと思えるぐらいになるには、まだ時間がかかるのだ、と気づいたのも学びでした。
そのため、ずっと一緒にやってきた相棒のティムさんと11月からCo-design Company合同会社をつくり、Jyun-kan事業とAIを中核に据えたMeguri-AI(メグリアイ)事業を本格展開していくことになりました。
Jyun-kan事業では経済循環の可視化や、循環を体感するイベント企画〜実施などを行い、Meguri-AI(メグリアイ)事業では企業やコミュニティのAI導入支援、情報透明化、個人のマーケティング支援などを行っています。ここはギフト活動というより、既存のビジネスモデルに則って活動展開しています。
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なんだ、結局既存のビジネスモデルだったら、言ってることとやってることと矛盾しているんじゃないか、と言われれば、そう、ここはめちゃくちゃ葛藤したところでした。ギフトだけで経済循環をつくろうと思った時、少額のやり取りにどうしてもなってしまい、自分たちの価値が毀損して感じられるような自己犠牲的な感覚に襲われることもありました。でもギフトの可能性を諦めたわけではなく、別の形で私たちらしいやり方で経済循環をつくっていきたいと思っています。
Meguri-AI、メグリアイ
今、AIがかなり来てますよね。ビジネスパーソンとしても企業としても、Chat GPTを使っていない人は今やあまりいないぐらい。国内企業でAIの推進・活用は90%に達しているようです(出典:PwC ⽣成AIに関する実態調査2024 https://www.pwc.com/jp/ja/knowledge/thoughtleadership/generative-ai-survey2024.html)。
そんな中、皆さんはAIにどんな印象を持たれていますでしょうか。仕事が楽しくなる?人間の仕事を奪っている?次々新しい技術が出てキャッチアップが難しい?
私はAIは人間の意識や身体の拡張を助けるもの、つまりはスマホの登場の時のあの感覚のように、自分の世界観、創造性がビッグバンのように弾けるイメージです。
どんなツールも使いようによってはディストピアにもユートピアにもなります。業務効率化・自動化、このままいけば人が介在しなくともAIが業務オペレーション全てを担ってくれる時代も来るのかもしれません。日々のタスクに追われる私たちはそこで何を思うのか。
誰かにAIは「愛」だと読むんだ!と言われた時、そうか、私たちが「愛」を持ってAIを活用するとき、本当に生きたい世界は立ち現れると感じました。
私はAIによって自分の能力が無力化されるというよりも、自分の知識の拡張も、アウトプット力の拡張を感じます。
私はAIによって人のつながりの喪失を感じるというよりも、むしろつながりを増やし、共感密度を濃くし、共創の可能性を広げると感じます。
AIで情報も能力も仕事もいろんなリソースが循環する世界へようこそ!
直近はAI活用セミナーや人のデジタルツイン構築、企業やコミュニティのChat bot導入などを手がけています。
(AI体験ゾーン)
◾️AI武井浩三(デジタルツインを体験できます)
◾️進化型組織探究コミュニティ(一社)evOrgの提供するエヴォえもん
https://lin.ee/qoSdexg
◾️Co-Coの相方Tim氏のAIへの思い&AIハコニワ勇貴
勝つためのAIよりも、共に豊かに生きるAIを
AI支援を行う会社は多々ありますが、多くは競合との生存競争の中での「勝つためのAI」です。これだけ普及する中で導入していない状況は不安でしかないかもしれません。もちろん自分たちの存続を考えていくことは重要なのですが、不安や恐怖に駆られてAIを活用しても、効率化した先はあるのは成長に駆られてさらに負担が積み上がっていく未来ではないでしょうか。
私たちCo-design Companyは「共に豊かに生きるAI」を実現していきたい。生き残るためのタスクや生きがいが感じられにくいタスクはAIに代替してもらったり、無くしていったりすればいいのです。これだけ物質的に成熟した社会に住む私たちには「全てある」のだから、創造やコミュニケーションなどより豊かさを感じられる生き方にシフトしていくことができるはずです。シンギュラリティが到来したとしても私たちが善性・人間性、愛を失わなければ、私たちはもっとつながり共に感謝や喜びが循環する組織を作ることができるはず。
皆さんとの共創、お待ちしています。お気軽にDMください!
次のバトンは、新年につなぎます!そのエネルギーパワーは宇宙のよう。コスモ女子でキャリアコンサルタント、山田さよりさんです。