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国際結婚&海外移住の一種の人生修行である

ゆうても日本人と結婚したことないので、完全に比較することは出来ないんですけどね。相手が日本人だろうが外国人だろうが、結婚ていいことだけじゃないってのも同じだとは思うんですけど。

それでも、国際結婚→夫の国に移住ってのは一種の修行だと思うんですよ。少なくとも私の人生においては、最大にきつかったバンコク移住でしたもん。

でね、バンコク移住直後から6年経ってみた今思う「何が辛かったのか?」は、タイでもタイ人でもなく「私のあり方」なんですよね結局。

タイに移住する前に住んでいたニュージーランドやオーストラリアって先進国で、日本(先進国)→豪州(先進国)に移住するのと、→タイ(後進国)に移住するのの一番の違いとして「自分のスタンダードを下げないといけない」ってところで、これが相当きつかった。

移住1週間後に長男を妊娠してから、義母が半生かけて勤めた病院に定期的に通うことになった私。

日本って世界で一番潔癖な国と言っても過言じゃないくらいきれいな国だから、そこの病院での対応とかに慣れちゃってる私にはすべてが「え?汚な…」って感じだったんですよね。

院内はキレイに清掃されてるんだけど、車椅子とかめっちゃ年季の入った古い感じだし、看護婦さんの衛生管理とか見てて「大丈夫?」って思うし。

あとは日常生活でも、道路は平らで穴が空いてないのが普通、電線は切れてぶら下がってない安全なのが普通、比較的大きい通りにニワトリが放し飼いされてないのが普通、だった日本の生活から一転、「本当に21世紀なのか?」みたいな世界に入り込んだ。(忘れてはいけないのが、この時私は妊娠中ホルモンお化けだったってこと!!!)

「普通こうじゃん?」の普通をぜーんぶ下げないといけなかった。
私はただ普通に生活したいだけなのに、何でこの国ではそれが出来ないんだろう…、(当時)同居の義母は「文化だから」とか言って人のプライバシーにズカズカ土足で入り込んでくるし、何なのあいつら大嫌い!!!ってなってた。

これ以上タイ人を嫌ったら私この国住めないかも…って怖くなって、夫以外のタイ人との接触を避けるために、駅から自宅まで片道1時間かけて炎天下を歩いたっけ(妊娠初期)。

思い出したら書き切れないくらい、文化の異なる人種との共同生活からくる辛い思いをたくさんしてきた。それが当時の国際結婚と海外移住のリアルだった。

あの頃は自分以外のタイとかタイ人とか義母とか一生理解不可なタイの常識とかの責任にして「私は間違ってない!悪くない!」って自分で自分を守ってあげることしかできなかった。

けど、あれからだいぶタイの暮らしに慣れたりホルモンお化けを卒業して感じるのが、大事なのは相手ではなく、相手と接している自分のあり方なんだなって。

だって、相手を変えることは出来ないじゃない。
タイが嫌なら日本帰れば?だし、タイ人夫が嫌なら離婚すれば?じゃん。

タイにはいるしかないし夫とも離婚したくないなら、タイと自分との向き合い方、タイ人(や義母)と自分との向き合い方をどうにかするしかない。つまりは「自分」なんだって、今思えるようになったんです。

まわりのせいにして「自分は悪くない!」って意固地になってたのが今では恥ずかしいんだけど、あの頃は傷つかないように、自分を守るのに必死だったから周りが見えてなかった。それはそれで仕方ないし、もう終わったこと。

けど、これからもこれまでみたいな態度でタイやタイ人と接したって、自分にとってでしかないんですよね。タイにだっていいところはあるんですよ、時間に遅れても皆平気な顔してるし、いい意味でゆるゆる生きていてる。

そうゆうところにもスポットライトを当てて、感謝できる優しい自分でありたい、そうやって優しい心を循環していきたいとまで、思えるようになった。リハビリがだいぶ出来てきたんです。

あれをもう一度やれって言われたら絶対嫌だけど、あの辛い移住体験があったからこそ、人として少し成長できたとも言える私の国際結婚&移住経験は、今後似た道を通る女性たちに聞いてもらえたら嬉しい。

あなたの選択は間違ってないけど、今後ちょっと辛いことがあるかもしれない。けど、どこで誰と接していてもあなたはあなたでしかなくて、あなたの人生はあなたにしか舵を取れない。だから、自分を生きるってところから逃げないで、ブレないでほしい。

ブレないあなたは素敵です、これからもブレないあなたで世界で活躍してね。共にテキトーに楽しくゆるく生きていきましょう♡

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