私がかけがわ茶エンナーレ美術プロジェクトで実現したいことのひとつに「アーティストインレジデンス」を挙げました。 今日は実現したいことのふたつ目についてあげたいと思います。 それは「場所の作品化」です。 「作品を受け入れる場所自体を、作ってみたい。」 「作品作りの視点に立ち、掛川の自然や風土を材料にして、空間-地域を繋げる何かを「場所」に落とし込みたい。」 「場所自体を作品として残し、茶エンナーレの会期後に作家や作品が去った後も、関わった人が茶エンナーレを振り返り、訪れ
美術プロジェクトを進めるにあたり、やってみたいこと、そのひとつ目は、「アーティスト・イン・レジデンス(AIR)」です。 前編はこちら 「かけがわ茶エンナーレ」はこれまで2017年、2021年の2回実施されてきました。 個人的に、過去に2度開催されたかけがわ茶エンナーレの財産は、日ごろはアートと関係ない日常をおくる地域住民の中から、アート活動をサポートする楽しさを感じてくれる方が現れ、顕在化されたことだと思っています。 来訪者を案内してくださったり、作品を見回って何かエラ
美術プロジェクトを進めるにあたり、やってみたいこと、そのひとつ目は、「アーティスト・イン・レジデンス(AIR)」です。 私は生まれが静岡県外で、掛川のまちには大学生時代の活動が縁で出会いました。外からの目線で見る掛川市の魅力は、掛川茶の農風景と文化もさることながら、人々の温かさだと10代のころから感じてきました。 温暖な気候と魚介・農産物の豊富さが人々を穏やかにしたのかも? 東海道のほぼ中央に位置して2つの宿場があった掛川は、江戸と京都を往来する人々を受け入れ送り出してきこと
高橋咲月です。静岡県掛川市に暮らす会社員です。 この町には3年に1度開かれる「かけがわ茶エンナーレ」という地域芸術祭があります。ご縁あって2024年に第3回を迎えるこの事業の実行委員兼現代アート部門のプロジェクトリーダーを務めさせていただくことになりました。 プロジェクトリーダーとはなんぞやと言いますと、2024年の茶エンナーレは「現代アート」部門にとどまらず、文化芸術における複数の分野でリーダーをおき、それぞれが中心となって実施内容を決めていくという新しいスタイルの体