【GOOD対応・BAD対応】相談内容が大きく変わってしまった。そんな時の対応方法。
2020年3月7日㈯です。今回は、突然相談内容が大きく変わってしまった場合の対処方法になります。
GOOD対応、BAD対応をチェックしましょう!
フュ~イゴ~👇👇
来談者中心療法でのケース
スクールカウンセラーとして働くあなたは、小林ユカさん(高校2年生)の担当をしています。
ユカさんは、高校卒業後の進路に悩み、本人からカウンセリングを受けたいと申し出があったため、継続してカウンセリングを受けています。
自分の内面と向き合ってもらうため、来談者中心療法を導入し、今日が5回目のカウンセリングです。
今日はなぜか、いつもと違い、表情が硬く感じます。
あなた
「小林さんこんにちは。さて、今日もお話したいことから始めましょうか。」
クライエント
「あの……。」
あなた
「ええ。」
(しばらく沈黙)
クライエント
「進路の事じゃなくて、家の話でもいいですか?」
あなた
「もちろんです。」
クライエント
「実は、お父さんとお母さんが離婚しそうで…。」
あなた
「そうですか…。」
クライエント
「本当はずっと話したいと思ってたんですけど、なんだか恥ずかしくて…。正直、進路どころではありません。お父さんとお母さんに仲良くして欲しいし、ずっと3人で一緒にいたいのに…。」
【GOODな対応】
『クライエントの自由な語りを尊重し、話と心に耳を傾ける』
来談者中心療法では、クライエントの自由な語りを保障し、問題を整理します。
今回のクライエントの場合、進路の話をしながらも、両親の不和を感じ続けてきた可能性もありますので、今まで我慢してしてきた気持ちを汲み取れるように耳を傾けましょう。
【BADな対応】
『前回の話に戻し、その問題が解決してから次の話を聴く。』
カウンセラーとしては、問題解決に集中したいので一つの話だけ聞きたいと感じますが、クライエントとカウンセラーが同じ方向を向いていなければ、問題は解決できません。
クライエントの気持ちを尊重し、クライエントが話したいことを優先して聞きましょう。
【まとめ】
クライエントの話が今までと大きく変わったり、矛盾した内容を語った時は、無理に元の話に戻そうとせず、今の気持ち、話したい内容を尊重し耳を傾ける事が重要。
時系列が乱れたり、事実と妄想が混同している内容でも、とりあえずクライエントに話したい内容を語ってもらう。
そのあとで、時系列や事実確認を行う事でクライエントは「気づき」を得て、問題解決へと自ら歩みだす事が出来るようになるということですね。
👆これが「答えを教えない」ということなのでしょう。
と、いう事で今回はこちらで以上です。
最後までありがとう。