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【対談事例】幼稚園に行きたがらない娘を持つ母親との対談で注意すること
2020年3月6日㈮です。今回はクライエントとカウンセラーの対談事例になります。GOODポイント、BADポイントをしっかりおさえておきたい内容です。
では、早速見ていきましょう。
フュ~イゴ~👇👇
子供の登園しぶりに悩む母親の事例
あなたは、幼稚園に先生の紹介で、河原レンちゃん(幼稚園中年)のカウンセリングを担当することになりました。
今日は初めてのカウンセリングで、レンちゃんの母親と顔合わせです。
カウンセリング時間ちょうどになると、あなたは母親と「インテーク面接」を済ませ、しっかり気持ちが語れるように来談者中心療法を導入することを伝え、以下の会話が始まりました。
あなた
「それでは、なんでもお話してみて下さい。」
クライエント
「なんでもですか?」
あなた
「はい。お子さんの事でも、ご自身の事でも、その他の事でも、なんでもご自由にお話ください。」
クライエント
「じゃあ、娘のレンの事を…。今年になってから幼稚園に行きたがらなくなって…。」
あなた
「ええ。」
クライエント
「毎朝、朝ごはんとお弁当の準備をしてから起こしに行っても全然起きなくて。目が覚めても布団に包まって”行きたくない。幼稚園を辞めたい。”って泣いちゃうんです。
あなた
「なるほど。”行きたくない。辞めたい。”と泣いてしまうんですね……。」
クライエント
「そうなんです。もう大変で。無理やり連れて行くこともあるんですけど、諦めて連れて行かない事もあるんです。もうすぐ年長になるので、小学校にいけるようになるのか不安で…。」
【GOODな対応】
『話しやすい雰囲気を作り、語る題材を限定せずに自由に語ってもらう』
「どういった問題なのか」と詳しく聞きたくなりますが、語る内容はクライエントの自由です。特に最初は質問を控え、クライエントの話にしっかり耳を傾けましょう。
【BADな対応】
『問題に焦点を当てて、原因を探るような質問をする』
クライエントの問題の原因を早く特定したいと考えがちですが、カウンセラーが誘導すると、問題に深く関わる情報が引き出せない事があります。
心が和む雰囲気を作り、クライエントが自分から話しやすい環境を整えましょう。
【まとめ】
カウンセリングがスタートすると、クライエントが一刻も早く苦しみから開放されて欲しいと願うあまり、ついつい問題の核心をつきたくなりますが、焦ってはいけないのですね。
核心にふれるような質問などはせずに、クライエントの思いに耳を傾けるのが重要という事ですね。
はい。と、いう事で今回は以上です。
最後までありがとう。