遊戯療法への具体的な流れ

2020年2月24日㈪です。今回は遊戯療法の流れについてシェアさせて頂きます。

遊びを通じてのカウンセリングになります。上手に遊んでもらうにはどうしたらよいでしょうか。

それでは参りましょう。フュ~イゴ~👇👇


遊戯療法の開始

子供は親と一緒に来談することも多いのですが、到着してすぐに遊戯療法を開始するのではなく、まずは親と一緒に通常のカウンセリングルームなどの部屋に通し、親を担当するカウンセラーと子供を担当するカウンセラーの二人のカウンセラーで挨拶することからはじまります。

まずは、カウンセラーの自己紹介から始り、子供がある程度慣れてきたら親から離してプレイルームへ向かいます。

子供が「分離不安(大切な人から引き離される不安)」が強い場合は、無理に引き離すのではなく、安心してプレイルームへ入れるように工夫してみましょう。



プレイルームに入る前に

繰り返しますが、無理やり親子を引き離して遊戯療法を始めるのは厳禁です。

親から離れる時は自然でも、いざプレイルームに入ると戸惑ってしまう子供もいます。

そうならないためにもカウンセラーは子供のクライエントに対して

①親の所在(どこにいるのか)を伝える。

②親はカウンセラーと大事なお話をしている事を伝える。

③親の話が終わるまでプレイルームで過ごすことを伝える

この3つを伝えて入室しましょう。


そして、入室したらプレイルームでのルール(制限)を説明し遊戯療法に入っていきます。

👆まずは、親と一緒にお話をする時間を設け、子供に安心してもらう事が重要ですね。無理に引き離す事をすると今後のカウンセリングやクライエントの将来のためになりませんので、注意していかなくていけませんね。



遊戯療法の終了

遊戯療法が終了する時間になったら、すぐに子供をプレイルームから退出させます。

どんなに子供が遊びたがっても、時間は厳守です。

そして、部屋を出る時にカウンセラーはクライエントと一緒に部屋を出ずに中から送り出すようにします。

そして次回のカウンセリングの日時を確認しておきます。

子供にも確認しておくと心の準備が出来て意識が高まります。


👆おっと、ポイントですね。遊戯療法では「時間厳守」子供が泣いて駄々をこねようが時間が来たら退出してもらう。

一見暴力的ですが、社会とのギャップを与えないためにも重要な事なのでしょう。そしてカウンセラーとクライエントは一緒に部屋を出ない事もポイントですね。

一緒に行動してしまうと、心の距離が必要以上に縮まってしまいカウンセリングの「枠」を超えかねくなるためでしょう。

ちょっとしたテクニックですが、心理的効果は大きそうですね。




【まとめ】

遊戯療法はいきなり子供をプレイルームに連れていかない。

もしも、子供がプレイルームへの入室を拒む時は無理をしない。

親の所在を伝えるなど、プレイルームへ安心して入れる工夫をしてみる。

プレイルームでの約束事を伝え、時間内で遊んでもらう。

時間が過ぎたら、どんなに遊びたがっても退出してもらう。

退出時はクライエントと一緒に退出しない。

👆これが大切ですね。カウンセリングを続けていくためにも、プレイルームでの約束ごとを守ってもらわなければいけません。

ケースバイケースもあるでしょうが、遊戯療法での時間厳守だけは必ず守りたいところですね。


はい。と、いうことで今回は以上です。

最後までありがとう。




いいなと思ったら応援しよう!