不登校の原因の特徴と学校が行なっている不登校支援
2020年5月1日㈮です。今回は不登校の特徴と学校が行なっている取り組みのシェアになります。
不登校の原因となる事柄と、学校が行なっている不登校支援についてチェックしていきましょう。
フュ~イゴ~👇👇👀
【年代別不登校の特徴】
不登校訪問支援カウンセラーは小学生から高校生までの不登校支援に対応していきます。
児童・生徒の個性や価値観を重要視する必要がありますので、一概に区別する事は出来ませんが、大まかな特徴を理解しておきましょう。
【小学校低学年の特徴】
小学校低学年では、親と離れることに不安を抱き、離れられないこと(分離不安)があり不登校になる事が多々あります。
また、「小学校」という新しい環境に慣れることが難しかったり、勉強をするという習慣がついていないことが不登校に繋がる事もあります。
【小学校中学年の特徴】
小学校中学年になると、分離不安で不登校になるケースは減ってきますが、代りに友達との関係に苦しみ、不登校になるケースが増えてきます。
この時期は、小学校低学年より一歩進んだ「クラス」「学年」といった大きな枠組みを理解していく事が求められるため、友人関係や仲間の関係をうまく築けず苦しくなり、次第に不登校になるケースが見られます。
【小学校高学年の特徴】
小学校高学年は、思春期に入っていく時期にもなります。思春期では体の発達が加速し、心も大人になる準備を始めます。
「他者からどう思われているか」など、他者の反応に敏感に反応しやすくなり、恐怖を感じたり、怒りっぽくなったりします。
自分らしさをうまく出せずに苦しみ、次第に学校に行きたくなくなる気持ちに繋がっていく特徴があります。
【中学校の特徴】
中学校では、「思春期の問題」「対人関係に関する問題」「学業に関する問題」「進路に関する問題」など、様々な問題が重なり合って不登校に繋がるケースがあります。
中学校1年生では、小学校とはペースが違う事に戸惑い、不登校に繋がるケースがあります。
中学校2年生では、より学習が難しくなり、学習のつまずきで学校に行けなくケースがあります。
中学校3年生では、進路の問題があります。高校受験とは、中学校で一番大きなプレッシャーやストレスがかかる出来事となります。そのプレッシャーやストレスに飲み込まれ、結果的に登校するエネルギーを奪われてしまう事があります。
【高校の特徴】
高校からは義務教育ではなくなります。
そのため、不登校支援を受ける前に「休学」「退学」などを選択する事が多く見られます。
しかし、この段階での不登校状態とは「ひきこもり」に繋がるケースがあります。
親としても「卒業してほしい」という願いよりも「しっかり仕事に就けるのだろうか」という心配が強くなります。
子供だけでなく、親の不安に寄り添う事も不登校訪問支援カウンセラーの役割になります。
【学校が行う不登校問題に対する取り組み】
現在の学校現場では、6つの不登校に対する取り組みが行われております。
①学校・家庭・地域の繋がりを強化。
②「行きたい」「楽しい」と思える学校づくり。
③児童・生徒の関わりの強化や、専門的な研修への参加。
④教室以外で通える場所の提供。
⑤心の健康に対する取り組み。
⑥教育相談の設定や体勢づくり。
です。
一つずつ見ていきましょう。
①学校・家庭・地域の繋がりを強化。
…不登校の問題は、当事者と保護者、教師だけでは解決できない事もあります。近所の民生委員の力を借りたり、児童相談所などの力を借りながら不登校問題に取り組んでいくことがあります。
また、行政の力が必要な時は、市役所の福祉課と連携する必要があります。
②「行きたい」「楽しい」と思える学校づくり。
…子供が「行きたい」「楽しい」と思える学校であれば、少しくらい嫌な事があっても学校に来るようになるのではないか?という発想がベースにあります。
例えば、職場体験学習や、農業体験、宿泊体験などの体験型学習がこれに当たります。また、学級活動にも「行きたい」「楽しい」と思える工夫を取り入れている教育現場も増えてきました。
③児童・生徒の関わりの強化や、専門的な研修への参加。
…教師は不登校児童・生徒と信頼関係を構築することから不登校問題に取りかかります。故に「傾聴スキル」が求められるようになりました。
そのため、専門的な講習会に参加させる働きかけが本格化しております。
④教室以外で通える場所の提供。
…不登校児童・生徒の中には、外に出られるが、学校には行けない、もしくは、学校には行けるが、教室には入れない、という子供がいます。
こうした児童・生徒のために、教育委員会は「適応指導教室(教育支援センター)」を設置しています。
この「適応指導教室(教育支援センター)」とは、市町村の公的施設に設けていたり、学校内に設けられていて、学習や復帰できるような支援を提供するものです。
このメリットとしては、学校の出席日数としてカウントされる事ですので、出席日数を気にせず自分のペースで学習や復帰に臨むことできます。
⑤心の健康に対する取り組み。
…保健指導や学活の時間を使って、ストレスによる病気の勉強、ストレスを貯めない工夫、リラクゼーション方法の指導を行なったりしています。
⑥教育相談の設定や体勢づくり。
…教育相談というのは、教師・スクールカウンセラーなどに、児童・生徒が相談できる取り組みの事です。
年に何度かこのような期間を設けて、児童・生徒が日頃の悩みを相談しやすくなるように体制を整えています。
日頃は忙しく、じっくり相談に時間をとれない教師が、親身になって話を聞いてくれるこの期間は非常に貴重なものとなっています。
という取り組みがあります。
【まとめ】
✅個人差はあるが、
小学低学年は、分離不安や勉強への不適応が見られやすい。
小学中学年は、友人関係がうまく築けない事で悩むケースが多い。
小学高学年は、思春期が関係した心の働きが問題を生む事がある。
中学生は、「思春期の問題」「対人関係に関する問題」「学業に関する問題」「進路に関する問題」など、様々な問題が重なり合って不登校に繋がるケースがある。
高校生は、不登校状態からそのまま引きこもりに繋がる事がある。
✅現在の学校現場では、6つの不登校に対する取り組みが行われている。
①学校・家庭・地域の繋がりを強化。
②「行きたい」「楽しい」と思える学校づくり。
③児童・生徒の関わりの強化や、専門的な研修への参加。
④教室以外で通える場所の提供。
⑤心の健康に対する取り組み。
⑥教育相談の設定や体勢づくり。
👆感想。
教師は不登校の支援に積極的に力をいれているが、多忙であるためしっかりとした悩みの相談に乗れない時がある。そのためスクールカウンセラーや福祉などの力が必要になる。しっかりとした連携が非常に大切だと思いました。
はい。いかがでしょうか。
今回はこちらで以上となります。
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最後までお読み頂いてありがとうございます。