漫画 「ロードマギアの弟子」 感想
全国一千万のflipflops、またダーウィンズゲームファンには今更いうことではないが、待望の新作である。サンデーうぇぶりでも読めます。
前作ダーウィンズゲームはスマホアプリでデスゲームに招待されてしまった男女の群像劇と言ったよくあるセットアップで、特に主人公の資質や問題解決力が魅力であり、序盤から伏線が巧妙で最後の展開まで予想がつかない漫画であった。
ダーウィンズゲームの最終盤へ向かっていくまでの展開からして、少しファンタジー色の強くなっていったのはうっすら感じていたのだが、新作のロードマギアの弟子は完全な異世界ファンタジーである。剣と魔法、魔道具が飛び出してくる。
前作のシギル(固有の念能力みたいなもの)をアレンジした魔法的な設定なども今のところ無理なく差し込まれているように思えるし、師匠と旅をしながら魔法世界の設定が明かされていくという点でフリーレンを乗り越えるに足る異世界ファンタジーになるのではないかとすら現時点では思っている。
キャラクターについて軽く触れておく。
主人公はガルという少年で傭兵をしているが、冒頭特別な魔道具によって命を救われるところから始まる。主人公は魔法を詳しく知らないので、読者の代わりに世界観に関わる情報を聞き出してくれる側面もあり、その点は三雲修的な感じもする。
次にクオン、主人公の師匠になるのかならないのか、現時点ではよくわからないが、おそらく作中最強格なのだろうと描写で納得できる。半ば強引にガルに魔法について教えるようになる。
現時点では特に物語としての要素も少ないためこの辺で筆を置くが、キャラクターの魅力と世界観の魅力ともにかなり期待して読んでいこうと思う。