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自分で言葉にした‼️そこに意味がある‼️

先週のとある教室,とある子どもと私のやり取り。

(授業中,私に向かって、、、)
子「全然やりたくない,めんどくさい,いや。」

私「そうなん。で,どうしたい?」

子「問題の意味がわかりません。早く全部教えてください。」

私(どっかにやろうという気持ちはあんのね)

私「・・・シンプルに,いやです。」

若干キレ気味で
子「なんでなんすか。そんなん言っていいんですか💢」

私「・・・だって嫌だもん。なんでダメなんですか。」

子「子どもに教えるのが,先生の仕事なんじゃないんですか⁉️」

私「そうか。じゃぁ,すごくいやだけど,しっかり教えないとねー。机と椅子ごと,今すぐ先生の横に来てください。」

子「・・・・え⁉️」😧

私「・・・だって仕事なんやもんな。俺は教えるの嫌だけど,あなたが言ってることも正しいよな。」

子「・・・・・あ,・・・いや・・・。・・・え⁉️」

私「大人がきちんと責任果たす姿は見せないとね。これからみっちり教えるから,早く近う寄れ。近う寄れ。」

子「自分で何とか・・・」

私「遠慮せんでええ。どこがわからんかゆっくり聞こうぞ。」

タイトルにある通り,子どもって自分で言った言葉は簡単に蔑ろにはできないんですよね。もちろん,嘘はつきます。言い訳もします。
でも,自分の意思で言った自分の言葉に対しては,誤魔化すハードルが確実に上がります😆
「やりたくない」という言葉に対して,こちらが何を言っても変わらないんです。むしろ,やりたくないって言ったのに,やりますと言えば自分の言葉を曲げたことになります。
だから,彼自身が言葉にした思いから,スタートすることが重要なのです。
進んだのは1mmかもしれませんが,大きな一歩です‼️

そんな簡単なもんじゃないでしょ⁉️
いい部分だけ切り取ってるだけじゃん⁉️

そうです。このやり取りには長い長い長ーーい前置きがあります。
彼は4月から私の授業を受けています。
課題はやらない,授業中も絵を描く・寝る・教室から逃げる、、、の状態でした。もちろん,提出物やらも一切出していません。ただ,授業の邪魔をすることはほぼなかったので,特に何かをやらせたり指導したりはしていません。
一度,最初から最後まで寝ている事があったので話をしたことはありました。
こういう時は起こした方がいいのか,そっとしておいてほしいのかの確認です。
まさかの⁉️笑「起こしてほしい」という回答だったので,
(♯「は」って何やねん,「は」って🤣)
寝ていたら突っつくか声をかけるかという約束だけはしていました。
まれに活動に参加することも。まぁその時はトラブルになるんですが😆笑

そんな日々を半年間積み上げての「このやり取り」なのです‼️
つまり,たかが1分くらいのやり取りですが,簡単ではないし,時間をかけた結果という事です。先生は毎日授業があります。
ついつい,一コマ一コマで結果を求めてしまいたくなります。
それは,やはり仕組みに原因があります。管理職が授業の様子をチェックしていたり,他のクラスと比べられたりする環境だと,体裁を整えたくなるのは当たり前です。「主体的な学び」を謳いながら,それを生み出せない環境こそが,一生懸命頑張る教師と子どもたちを苦しめているのが現状ではないでしょうか。



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Takuya〜 探究スクールThere代表/探究設計者 /好きと夢中を滑走路に
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