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気づけないこと

あの頃は見えなかったんだよ
というようなことは、よくある。なぜだろう。

わたしにもあった、高校二年生の初夏だった。
お昼休み、体育の授業前に当時だいすきだった人、この人しかわたしの世界にいないように思えていた人と大喧嘩。あげく、それを見ていた家庭科の先生に私だけ強制連行され授業は無断欠勤。担当は部活の顧問なのに。(次の日の朝、職員室まで謝りに行った)

連行された部屋で、放課後までたくさん話をした。しかし、この大人たちは何を言ってるんだろうとしか思わなかった。私の気持ちをなぜ汲み取ってくれないのかと。ちがうかった、私が傷つけられていることに私自身が全く気づけていなかったのだ、当時から四年経った大学の"精神的虐待"の講義で気づけた。

たくさんの大人たちの中で、担任の古典の先生が次の日に手紙を渡してくれた、内容はこうだ。

「友達と笑ってポッキーを食べたり、全力で走ったりしているそのままのあなたでいられる恋ができたらいいですね」

何を言っているんだろうと思ってた、

私は幸せなのに。

だから、心からお礼を言えなかった。
それを卒業してからずっと、もうずっと何年も経っているのに後悔している。

なんて馬鹿だったんだろうと、自分の心を押し込めて相手の世界でしか生きていけなくなる恋は、思い出まで悲しくさせるよ、今なら言えます。ほら、今なら、ね。

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