あやふやな国のあやふやな味のアイス 3話 飛行機に乗り遅れるアイス
花生捲冰淇淋
と書かれたダンボールの看板を眺めて、なんじゃこらと思った。小麦色の肌したお姉さんが売ってる商品を眺めていた。
カメラを向けると、お姉さんは巨大な羊羹みたいなものにカンナをかけつつ、笑顔でポーズを決めてくれた。
値段を見ると100円くらいなので、試しに買ってみた。すると、焼きたてクレープの上に
ピーナツのヌガー(羊羹かと思ったら違った)をかんなで削ったものをふりかけ、
里芋?アイスを添えてくるくるっと巻き上げ、
手渡してくれた。
おいしぃー
アイスに感動していたら
いや、正確に言うと、その後さらにイカ焼きを食べていたら、
帰りの飛行機に乗り遅れた。
はっと気付いたらもう飛行機は飛んでいる時間だった。やべーーー
私が困っていると、
台湾人は情に厚くてね・・・涙
そのすぐ近くのオフィスに、ここは友達のさらに知人のオフィスなんだけど、休みの日だというのに見知らぬ外国人である私を上げてくれて、たまたま休日出勤してた人が親切に電話を貸してくれて、航空会社に電話したんだった。
そんで、まあ、もちろん航空券は戻ってこないんで、買い直したよね。
その後、友達の台湾人Pちゃんちを、泣きながら訪ねていったよね。Pちゃんは台湾一泊目~三泊目に泊めてくれたんだけど、その後はずっとお仕事だったのに、四日目にも突然転がり込んで、悪かったよね。
「チーティエン(私の中国語名)、うちに泊まってもいいよ。その代わり、ギャグかましてください!!!」
Pちゃんに仕込まれて、
同居している義理のお兄さんに向かって
我回来了!一起住吧!
(ただいま!一緒に住もうよ !)
って言わされたよね(笑)。
お前日本帰ったんじゃなかったのwww
って
お兄さんバカウケしてたよね。
お兄さんの奥さん(Pちゃんの姉)も、涙流してウケてたよね。
「チーティエン、日本帰れなかったのww不法滞在するなら、絵の先生の仕事紹介してあげるねwww」
バカは死ななきゃ治らないってね。