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恵比寿3.3万に住むインリン・オブ・ジョイトイと私

恵比寿ガーデンプレイスから徒歩9分の谷口荘アパート家賃3.3万円に住んでいた。
その風呂なしアパートには、20代の私と、向かいにインリン・オブ・ジョイトイ(に似ている異国の娘)が住んでいた。

インリンはキャバクラで働いていて、私は学校講師をやっていた。私は朝6時台に家を出て、インリンは夜中3~4時頃に帰宅し、共同の便所でゲロを吐いていた。なので朝方二人ともガタガタしていることが多かった。
休みの日には、バルコニーに虹色のドレスが7着、風にはためいていた。

ある日のこと、インリンは大家の許可を取らず、このタイプの風呂を自力で搬入していて、驚いた。

大家に聞いたら、「あー、なんか風呂あったよね、インリンの部屋」くらいの認識で、床とか抜けたり、水漏れしないとも限らないのに、そんなんでいいのかこの爺さんとも思った。

その後私も自力で風呂を建設したが、給湯と排水が手動だった。大きなたらいと、フラフープと、シャワーカーテンと、給湯器で、ショボいシャワー室を作ってはみたものの。
とてもインリンの風呂には敵わない。100円払うから、私にもあの風呂入らせてほしかった。

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