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『胚培養士ミズイロ』6巻
毎度毎度読む度に「すげぇな」と感心する。
この世界の自分が知らないことの多さ
そしてそれを間違いがなく伝える為に作者さんがしてるだろう勉強の量
そして何より、それを「漫画」として成立させること
絵面としては顕微鏡見てるだけなんだよ?
なのになんでこんなしっかりと「漫画」になってしまうのか。
ちゃんと「面白い」ことに毎回やられてしまいます。
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おかざき真理の漫画ってミズイロで初めて読んでるんですけど、なんかもう「感情がページを溶かしてる」みたいな表現方法凄まじいっすね。
紙の形まで変わってるんじゃないかってくらいページ全体が漫画してるっちゅうか。
しかもそれが「特別な人」ではない、ただ子どもが欲しいと純粋に願ってるだけの普通の人の感情として描かれるから芯に迫るものがあります。
題材的にどのエピソードも確実に「人生の大きな岐路」と向き合わざるを得ないから、その真剣さとことの重さが溢れ出てくる。
そういう意味じゃある意味「美味しい」題材なのかもしれないけど、でも絵面とか実際に起きることとかは地味極まりないわけで(顕微鏡を見てるだけとか、紙に「-」か「+」か書かれるだけとか)。
かといって人間ドラマを「普通じゃない」レベルに引き上げてしまったらそもそものこの作品で描くべきテーマとは食い違っちゃうわけで。
そこら辺のバランスが完璧なうえで「面白い漫画」に仕上げてるのはマジで天才の所業だと思います。
そして新刊が出る度に毎回思うのだけど、全国の中学とか高校の図書館に置いた方がいい。
早く知ることが出来ればそれだけで選択肢が増えるという題材なのだし。そのうえで「面白い」んだから。
マジで広く知られるべき漫画だなぁと思いますです。