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『カグラバチ』1巻

あー、まぁー、こりゃ面白いわ。確かに人気出るわ。わかるわ。
面白いです。読みます。

なんというか、それで話が終わってしまうのですけれど。

で、こっからもう『カグラバチ』という作品単体の話ではなくなってしまうんですけど。

なんとなーく「あー、今っぽいジャンプの漫画だなぁ」となるポイントってのが幾つかあって、そこを感じるとちょっと引いてしまう自分がいるんですよね。

それは能力バトル的な設定とかキャラとかよりも「日常会話」の部分でして。

なんつーんですかねえ、いつの間にかどの漫画も、「これくらいのギャグをこれくらいの案配でこれくらいの会話の間に入れ込む」みたいな空気感が凄く定型化してるように感じちゃうんですよ(完全に「ジャンプ漫画」に限った話です)。
で、ギャグややりとり自体はその作者さんなりのオリジナリティがあったりしてちゃんと面白かったりもするんですけど、なんちゅうか、その「日常会話で表すもの」自体が全部似てるように感じちゃう。

別に自分が懐古主義なつもりは無いんですけど『ろくでなしブルース』と『ドラゴンボール』の日常会話のテンションって全く違うわけじゃないですか。
超当たり前ですけど、現代の日本の高校生と、超ファンタジーな地球でのやりとりだから、全く違うのが当然なわけで。

でもなんとなーく今のジャンプの「日常会話」ってどんな漫画でもだいたいおんなじ感じに思えちゃうんですよね(たぶんギャグの方向性とかギャグを使うポイントとかが似てるせいなんじゃないかと思うんだけど)。
バトルシーンやら回想シーンやら「その漫画オリジナルの力入れる場面」になったらちゃんとその漫画特有の個性が溢れだすんですけど、それ以前の日常パートの部分にどーしても「量産感」を感じちゃうんですよねぇ。
自分がオッサンだからなのかなぁ。
そうなんですかねぇ?
そうなのかなぁ。
わかんねーや。
ちゃんとジャンプに連載されてる作品を全部読んでるわけじゃないんで、読んでる側からしたら「何を的外れなこと言ってんだコイツは」ってなるかもしれないんですけど。
でもジャンプ漫画だと知らずに読んでたのに、「あー、なんかコレ、ぽいなぁ」と思ったらやっぱりそうだったみたいな経験もあるので、傾向みたいなのはあるんじゃないのかなぁと。

で、まぁ、正直、その空気感が結構食傷気味というか……飽きたというか……

「また日常シーンがこういう空気感の漫画かぁ」というので「うーん」となってしまうんですよねえ。
「気に入られないなら読むんじゃねーよ」と言われそうですけど、面白いとこやオリジナリティがあるのはそこじゃないのに、その前の段階で「うーん」となっちゃうのは自分でも勿体ない気がするからイヤなんですよ。

なんかねえ、別にもっと日常シーンの会話にギャグとか全然無い漫画があってもいいと思うんですよ。
色んな温度感の日常があっていい筈じゃないですか。ていうかそうなる筈じゃないですか。ぜんぶ違う人が描いてるんだし。
でもなんかどれも「マンガで見たマンガ」みたいに感じちゃうんだよなぁ。

俺がオッサンだからなんですかねえ、うーん。

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