「不幸自慢」は聞く側が辛いだけじゃなく組織を壊しかねないと思う
こんにちは!
みなさんには「武勇伝」ってありますか?
社会人なりたての頃、飲み会のたびによく上司から聞かされてきた修羅場経験という武勇伝。どこまで本当なのかどうなのかもよくわからないけど、いつもモヤモヤしていた覚えがあります。
ということで、今回は特に上司から部下へしがちなモチベーションを下げる行動「不幸自慢」についてまとめてみました。
武勇伝という名の不幸自慢
僕は社会人最初の会社がアミューズメント(パチンコ)系だったこともあり、現場(店舗)は結構毎日のように修羅場が繰り広げられていました。
僕自身は最初の1年ほどしか現場には出ていませんでしたが、その1年くらいの間でも信じられないような理不尽や修羅場を何度も体験したんですよね。
自分の意志でパチスロにお金を注ぎ込んだのに全部負けて「泥棒!!」とキレてくる人、お金を貸してくれとせがんでくる人、台をたばこでキープしてトイレに行き戻ってきたら違う人が座っていたことでキレて店内で殴りかかる人(実際はたばこが風で下に落ちてただけ)などなど。
そんな職場なだけに、僕は先輩たちとの飲み会がとても苦手でした。
なぜなら、先輩も含めての飲み会では少しお酒が入ってくるといつも、上司・先輩たちによる武勇伝(という名の不幸自慢)披露タイムが始まるからです。
同じ不幸を求められているかのような不安
上司・先輩たちの不幸自慢は正直僕のエピソードが可愛く思えてしまうようなほどどれも強烈で(盛っているんじゃね?という疑惑は常に思っていました)、今や時効とは言え、ドン引きするレベルのものばかり。
お客さんと殴り合いになって流血沙汰とか、社内で業績目標達成できなかった幹部が往復ビンタ100回とか、車のトランクに入れられて山に連れて行かれたとか、帰り際にお店から出たら不審者に襲われたとか、台を修理中に感電して意識無くしたとか、もう何百日も休んでないとか…
そして、これらの話をし始める際と終わった最後に付く言葉はいつも
「俺らの時代はなぁ」
「お前らなんかまだまだ全然だよ」
というお決まりの文句でした。
それを聞かされている僕ら若手がどう感じていたか。
(これって、ウチらにも同じ苦労をしろと言ってんの?)
失敗事例と我慢大会は違う
結果、僕の同期ではその武勇伝披露の直後に辞めた人が何人も出ました。
部下に対して自分の「失敗事例」の共有をすることは、1つのミスからみんなが同じミスを起こさないように学び、ノウハウになるので良いことだと思いますが、ただ「苦労した」とか「我慢した」とか「理不尽に耐えた」と言った話をされたところで何のプラスにもなりません。
それってただの我慢大会であって、何の意味もないどころか、その話によってモチベーションが下がったり、希望を失い心が折れる人も出るので組織にとってマイナスでしかないです。
今自分がある程度の歳になって、普段から一緒にいるのが大学生が多いということもあり、僕には大切にしていることがあります。
「求められていない(文脈にない)過去の苦労話はしない」
何か相談を受ける際も、僕は基本的に相手の話を聞くのがメインで、相手から話して欲しいと求められた場合か、その人のケースと自分の経験がたまたま重なり相手にとって改善の可能性や対策になるかもなという場合にのみ、過去の自分の経験をシェアするように心がけています。(アドバイスっぽくならないように気を付ける)
どれだけ自分が苦労したとしても、部下や後輩にそれを求めようとしない。
大切なことだと思います。
いかがでしたでしょうか。
失敗談のつもりが武勇伝・不幸自慢になっているケース。
うっかりやっていたという方もいるのではないでしょうか。
自分的には「良かれと思って」のつもりが、単純に自分が気持ち良くなるだけだったり、むしろ誰かを傷つけ、組織を壊す行動になっているかもしれないということを常に意識したいですね。
それでは今回はこの辺で。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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