hideaki sasaoka 羽化 release party!! 2024/09/24 18:00〜 @渋谷GRIT
2024年9月24(日)18:00〜、渋谷GRITにてhideaki sasaokaくんのデビューシングルとなる「羽化」のrelease partyが行われました。以下は筆者の主観を交えたライブレポートとなります。
release partyスタート
当日は同会場にて14時よりbirthday partyが行われておりました。イベントレポートはこちら
birthday partyの後、物販イベントがあったので全てが終了した時刻は大体17時ごろだったのでしょう。中1時間でもう次のライブ、待ち時間もあっという間でした。Mac2台とマイク1本とが置いてあったスペースが、ドラムを含むバンドセットに早変わりしています。
スモークがうっすらと焚かれる中、開始時刻より数分遅れるとのアナウンスの後、ステージにバンドメンバーの皆さん、そしてbirthday partyの真っ白衣装とはうって変わって黒シャツを身に纏った笹岡が登場し満を辞して始まるライブ。黒には黒にしか出せない色気がありますね…
01. new song 1
が、、、おや????
未だかつて聴いたことのないサウンドが、、、!!!
今回のお披露目ライブの主役「羽化」で始まると思い込んでいたので正直頭の中は「???」でいっぱい。新曲!!!
笹岡のライブで新曲始まりは今回が初めてのように思います。新曲をライブで披露する時にはライブの中盤で、制作エピソードなどを交えながら曲名紹介をしてくれることがほとんどでした。出だしから疾走感のあるサウンドに笹岡の勢いのある歌声が響きます。
耳に残ったこんなフレーズに、そしてまた事前情報がない新曲からスタートするというところに。
笹岡がデビューしたアーティストとしてステージに立っているその気概、矜持のようなものが垣間見られる思いがしました。
02. draw
スタートの勢いそのままに、お次は昨年8月にライブでの初披露となった「draw」。そうそう、この曲がライブで初めて聴く笹岡の新曲だったなあ…と、当時を思い出して思わず感慨深くなります。新宿のライブ会場の周りのもわっとした熱気、youtubeにアップされた時のこと、ビジュアルデザインが各種グッズになったこと…。様々なことが頭をよぎります。
テレビやyoutubeの向こう側にいた笹岡が、実際に目の前に現れてこの曲を初めて観客の前で披露し、そのことを証明するかのようにグッズという形になって手元に残った初めての楽曲。笹岡とファンの現在に連なる道のりの、大きな転換点として象徴的な一曲となったことは間違いありません。バンドサウンドになって音の厚みが加わったdrawはまた格別。
前回のツアー時に発覚した「あやーまちーもいーまはー」のコーレスも健在。バッチリですよ!というようにOKマークを指で作って見せる笹岡。
はあ〜〜〜〜〜〜〜〜、楽しい。
MC1
「皆さんこんばんはー!」
頬を紅潮させて挨拶する笹岡。
「皆さーん!!会いたかったでーす!!!皆さんも僕に会いたかったですか?」
\いえーい/ \会いたかったー/ \パチパチ/
「笑 なんか言わせた感がありますね?笑」
「さて今回は『羽化』という曲のリリースパーティーとなっているんですけれども、皆さん『羽化』はもう聴いてくれましたか? MVもご覧になっていただけましたか?
僕も作っていて、本当にいいものにできたと思っていたので、皆さんにこうしてお届けできたことを本当に嬉しく思っています。
それでは聴いてください、『羽化』」
03. 羽化
初めて聴いた刺激的な曲、十分知っていて思い入れがある曲。
その二つで会場が十分に温まったタイミングでいよいよ今回のメインとも言える「羽化」が登場。
ドン、ドンというドラムの音で始まり、イントロでジャンプを促す笹岡。皆もジャンプして、会場が縦にゆらゆらと揺れるよう。いやー、ジャンプなんてしばらくぶりにしました。もう縄跳びとかもしないからね…
生音の勢いに飲み込まれないように、音の競演を楽しむかのように、ライブでは声をしっかりと張り上げて歌っているのが聴いてとれます。音源を使用していたbirthday partyの時にはやっぱり声量を聞きやすいようにそれなりに絞っていたのだなと改めてここで感じました。
早朝にひっそりと姿を変えるように抑えた音量で緻密に歌う羽化もよし、日中の太陽に負けないように大空に力強く飛び立ちそうなライブバージョンの羽化もまた良し。
MVで見たちょっとした振りがライブで取り入れられているのも嬉しかったですね。あとずーっと客席側を指さされたままのところがあって、まじやべえって思いました(語彙とは)。
04. U.F.O
出ました「U.F.O」。
イントロが超かっこいいのでテンションが上がるんですよね。
「羽化」の最後にジャンプしまくっていたので会場の熱気がもうすごい。その勢いのまま入るU.F.O。今回もライブバージョンです。
この曲は曲中の変化が激しいのです。音の高低や強弱が激しめ。笹岡の表現力のいろんな側面を見られるのが楽しい1曲です。この曲を聴くといつも「この才能の塊を推せるってめちゃくちゃ楽しいなあ」と思うんですよね、うん。
05. 大袈裟じゃなくて
昨年の笹岡の誕生日に、お返しのプレゼントのようにyoutubeで披露された「大袈裟じゃなくて」。今は非公開になっている曲の一つですが、こうしてライブにて聴けるのもつくづく嬉しいものですね。
笹岡の曲は今非公開になっている曲もそのほとんどを無料歌詞検索サイト「UtaTen」さんが載せてくれていて大変にありがたい存在なのですが
それでもこちらの「大袈裟じゃなくて」の歌詞は掲載されていないのです。名実ともに、私たちの記憶の中にしかないんじゃないか…という歌詞となっているわけですが
笹岡の促しとともに揺れながら聴いていると、自分の左右に振っているこの手が草のように風になびいているように思えてきます。
「わたし」が「君」へ送るはずの歌詞が逆に笹岡から私たちに歌われていて、主体と客体が溶けて混ざり合うようなその世界観に、黄金のすすきが風になびくような心象風景も相まって、いつも聴くたびに涙が出そうになります。
MC2
「ありがとうございましたー!」
「いや〜、皆さんの熱量が伝わってきて、僕も本当に気持ちよくて最高潮の気分です!」
「やっぱりライブは最高ですね!!はははっ」
「今まで『羽化』はライブだけで披露していた曲ですので、こうしてMVなどもリリースされて、皆さんにとって初めて『羽化』が聴き馴染みのある状態でのライブになったと思います。
いやー!ライブで歌うとめっちゃ楽しいですねこの曲!!」
(ほんとだね!)
次の曲はまた新曲なのですが、この時期ということもあり、ちょっとハロウィンぽい妖しさ、ダークさなんかも感じられる曲となっています。
それでは聴いてください、『擬態』」
06. 擬態 (new song 2)
妖しさダークさという笹岡のトーク通り、なんとも妖艶な雰囲気を纏った「擬態」。真っ暗闇なライブ空間に現れる紫とオレンジの照明は確かにハロウィンの雰囲気にぴったりです。
歌詞は飛び飛びで覚えているのですが、ハロウィンの仮装にもかかるような歌詞もあり、誰にも気づかれたくないような、でも大切な「君」だけには気づいてほしいような葛藤もあり、変化の多い曲調とも相まって次は何が来るのか?とヒリヒリするような曲でした。
この日は新曲が3曲披露されていたのですが、タイトルが決まっていたのは3曲中この「擬態」1曲のみである、という話が物販の際の笹岡とのやりとりの中にあったことをファンのかたが教えてくれました。タイトルが決まらずとも曲が先に完成する(しかもライブで演奏できるレベルまで)ということもあるのだな…。タイトルまでしっかり決まっているこの曲が、10月31日のハロウィン近くにリリースされたら嬉しすぎる。
ついでにその次に出る曲の一つが「羽化」「擬態」と続いて昆虫三部作みたいになったら胸熱すぎる。
終了後の物販待ち列では「脱皮?孵化?冬眠?越冬?」と次々にアイデアが出てきており、それはもう三部作超えて「昆虫サーガ」じゃん…みたいな様相まで呈していました。笹プ(笹岡ファンの総称)の考察力恐るべし…
MC3 メンバー紹介
今回のバンドメンバーも、前回のツアーにも帯同してくださったお三方です。マニピュレーターのカンタさん、ベースのダイキさん、ドラムのケントさん。歳も近いと思われる同じメンバーで演奏することの心強さを感じますね。仲間って大事です。そんな折…
次の曲「purple」のベースリズムがうっすら流れる中、恐らく曲に入ろうか…というタイミングで一旦音が途切れ、しばしの空白が生まれます。
「………(演奏のお三方がお互い顔を見合わせて苦笑)」
「………(背後から声をかけられ、ふと我に帰ったような笹岡)」
「……ライブですね!!!」(一同爆笑)
07. purple
「4人とも人間です!(なのでこんなこともあります!というような口調で)ばれちゃいましたか!!さっきまで擬態していたんです!!」(爆笑)
気を取り直して再度「purple」の歌い出しに。とはいえ少し入りずらさはあったのか、歌詞の先頭が欠けたものの、曲が始まると一気に慣れ親しんだ「purple」の世界に引き込まれます。
音声トラブルの際の微笑ましいやりとり、そしてライブでの常連曲ともあって、終始笑顔が溢れる実家のようなあったかムードでの演奏となりました。たまにはこんな「purple」もいいよね。
MC4
「purple」の演奏が無事に終わって笹岡からの一言。
「いや〜、ちょっとここ練習足りなかったですよね!笑
皆さん優しく受け止めてくれてありがとうございます。場所が場所だったらペットボトルとか投げつけられていたかもしれませんね!
いや、ないか!日本じゃ!!ハハッ」
こういうトラブルの際もユーモア溢れるエピソードに変える機転の聞かせ方、そしてコメントの温かさ優しさなどが本当に笹岡の素敵なところだなと感じます。
08. new song 3
「次はまた、新曲です。今回は失恋について歌った曲になります。
前に進みたいけど、進めない。綺麗に忘れたいけど、忘れられない。オシャレなサウンドだけれど歌詞は切ない、そんな1曲です。」
今日披露された新曲を1,2,3とナンバリングするなら、その1と3とも全く異なる曲調。そして今まで発表されたどの曲とも異なる。今日だけでもありとあらゆる曲調を歌いこなしている…!
この曲では地声とファルセットを細かく駆使して歌っていた印象があります。
歌詞はまた所々の記憶しかないですが
「固めて乾かして」
「それでも強く生きていきたいの 流した涙の分」というところが聞き取れました。
うー、全ての歌詞を明らかにしたい… 次聴く機会はいつなんや…(同じく女性目線の失恋ソング「cosmetic」をライブで一度しか聴けていないことがトラウマになっている人)
09. Tell me why
さて悲喜こもごもの感情と共に聴き終わった新曲の後に出てきた定番曲「Tell me why」。こちらは一昨年の秋に公開された曲です。
前回5月のツアーでは照明がオレンジと紫で秋らしさをイメージしていたのですが今回はその二色での表現を「擬態」に譲ったともあって、シンプルな白色のスポットライトでしたね。
照明がすっきりとしている分笹岡のシンガーとしての側面がよく浮き出るような演出でした。優しい歌い方だけれども一つ一つがはっきりと聞こえる、心がホッと落ち着くような一曲です。
10. これから
そんなくつろぎの雰囲気の中始まった「これから」。今年の4月のファンミーティングから披露されるようになった1曲です。最近ではライブの終盤に演奏されることが多くなりました。
このフレーズを、デビューシングル『羽化』の後に聴くとまた今までと違った感慨に襲われました。全ての歌詞の主人公が笹岡本人だということはないとも思うのですが(もっと普遍的なテーマを扱っていると思いますが)、ファン目線ではどうしても笹岡の想いとして受け取ってしまうところがあります。
「皆さんがいつでも帰ってこられる家のような場所でありたいし、僕にとってもそんな皆さんと過ごすこの時間が、心安らぐ家族と過ごすような位置付けでもある」としたファンミーティングで発表された曲でしたからね。
ただ、これまでは楽曲を作ってそれをライブで披露して、その工程の一つ一つがこの「今やれること」の言葉に内包されていたし、「君」といえば「私たちファン」であるような思いでいたけれど。
きっとこれからは「君」というのは「まだ見ぬ君」であって、「君に会える日」は「いつか遠くない未来にまだ僕を知らない君に会える日」であり、そんなまだ見ぬ君に届けるために「今やれることをやる」、そんな曲に聴こえてくるのかなと思っています。
MC5
…と、そんなことをつらつらと考えていたら、最後のMCで笹岡が下記のようなことを話していました。
「番組が終わってもこんな風にずっと応援してくださる人たちがいて、そのおかげでこんなに素敵なステージに立たせてもらって、デビューすることができました。
これからは僕のことを知らない人、曲を聞いたことのない方々にも、僕の曲をどんどん届けていきたいと思っています。
僕が今までライブしていたライブハウスのスタッフさんに話を聞くと、皆さん口を揃えて『こんなに民度の高いお客さんは初めて』と言ってくださいます。スタッフさんが皆さんのことを褒めてくださるんです。
そんな素敵な皆さんのことを僕も見習って、これからも清く正しく生きていきたいと思っています(会場笑い)。皆さんを裏切るようなことはしたくないなと思います。
これからも活動を長く続けていくために、新しい姿、新しい挑戦を続けていくので、皆さんにはそんな姿をずっと見届けていただきたいです」
11. I LOVE YOU TOO
…そんな笹岡の思い溢れるMCの後の「I LOVE YOU TOO」。
先のbirthday partyで披露された2曲のうちの1曲でもあります。
どんなライブ、どんなイベントでも、次の曲は「I LOVE YOU TOO」ですと言われたその瞬間、会場の温度が一度上がったような高揚感に包まれる曲です。
本当に特別な一曲。
きっとこの先どんなに曲をたくさん出したとしても、この曲が流れる時の特別な感情はきっと永遠に変わることがないでしょう。
そしてこれからたくさんの人が笹岡に出会うとして、
その一人一人が初めてこの曲を聞いた時、そしてその後も重ねてこの曲を聞いた時には、いつだって笹岡との特別な瞬間、強い絆を感じさせるような一曲となり続けるのだと思います。
12. 羽化
そうして最後にもう一度、「羽化」の演奏が始まります。
二つのパーティの最後の最後、締めの「羽化」は今日この日に演奏されたどの曲よりも大盛り上がり!この日は計3回聴きましたが、最後の最後にお祭りみたいな瞬間が待っていました。
自分たちもぴょんぴょんジャンプしたけど、笹岡のジャンプの高さも倍くらいある!頭のてっぺんが照明に当たりそうなくらい高く飛んでいました。
「これからもこの曲を携えてどんどん遠くへいきたいと思っていますので、皆さんもいつまでも一緒にこの曲で飛び跳ねてください!」
ライブ終わりは手を羽のように広げた「羽化ポーズ」での撮影で終了しました。
「みんなありがとうーーーー!」と捌けていく笹岡に
\\ おめでとうーーー //と声をかける会場。
「そうですよね!23歳もよろしくお願いします!!」
TOKYO MXテレビで放送されます
そんな笹岡ですが本人の伝えた通り、今後羽化を提げていろんな場所へ露出します。
今度はなんと地上波だよ〜!
TOKYO MXで放送されている「Artist#18File」です!!
「Artist#18File」はTOKYO MXの人気トーク番組「バラ色ダンディ」の直後、毎週水曜21時54分〜放送されています。4週に渡り1組のアーティストを紹介し、さまざまなトークや歌を披露する番組です。笹岡は10月のアーティストに選出され、10/4(水)〜10/25(水)の4週で放送されます。
#18 は「十八番(おはこ)」を意味し、「ここでしか聴けないオハコうたを披露するほか、オハコトーク(好きな楽曲や音楽活動のルーツ、憧れのアーティストなど)を披露」してくれるそうです!
(最初は#18、#19…とアーティストが変わるたびにナンバリングも変わるのかと思ってたら全然違いました笑)
そして番組インスタグラムより、笹岡が披露するオハコうたは米津玄師さんの「感電」そして藤井風さんの「きらり」であることがわかりました〜!!
笹岡がかねてよりさまざまな場所で披露してきたこの2曲が地上波のゴールデンタイムにて放送されるだなんて感激もひとしおです。
東京エリア以外の放送局でも別の時間帯で放送されますが、スマートフォン用アプリ/Webサイト「エムキャス」でも同時配信されます。たくさんの方々が見てくれますように!!!
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