見出し画像

英語は何歳までに?

僕は個人的に早期の英語教育はあまり必要ないと思っています。
もちろん海外に住んでいるなどの事情がある場合を除いてですが。


子どもの頭の中を想像してみよう

人は母語(第一言語)で論理を組み立てます。頭の中で考え事をする時もほとんどの人が「言葉」にしています。イメージだけで考え事をする人は少数ではないでしょうか。

母語が確立していないと、論理を組み立てるためのツール自体が不安定なものになります。つまり自分の考えていることが言葉にできない。


母語ですら言葉にできないのに、第二言語では到底無理です。
自分の考えを整理する術を失った子どもはどうなるでしょうか。
学力どころか自分自身が何をしたいのかもはっきりしなくなってしまいます。

早期に英語教育をしたら必ず母語がおろそかになるわけではありませんが、
“二兎追うものは一兎も得ず“というような状況にならないようにしてほしいということです。

国際社会で求められているのは…

「英語が話せること」ではありません。「英語で自分の考えを伝える力」です。

「何歳までに英語を勉強させればいいか」
という質問をされる方にはいつもこうお伝えしています。


「サッカーの長友選手は20歳を過ぎてイタリアに行きましたがペラペラですよ。
使わざるを得ない環境で、本人にやる気があれば言葉は身に付きます。」

反対に岡崎選手は「英語はあまり得意ではない」とおっしゃっていましたが、どこの国のどこのチームにいっても愛される存在になっています。

自分を表現する。その前に自分の表現したいことをまとめられる力が重要です。


流暢さ、発音の良さは重要か

「流暢さやきれいな発音は幼少期に学ばないと身につかない。」
という意見もありますが、

日本語の流暢さや発音も同じですよね。
発音に至っては地域によって違います。方言の中でどれが良いとかはないですよね。

英語だけ米、英の発音にこだわるのは意味のあるこだわりでしょうか。
ジャパングリッシュでなんの問題もないと思います。


「何歳までに」というより「どうして英語を学ばせたいのか」をまずは保護者の方が論理的に整理して考えると良いですね。

⭐️おすすめ書籍 英文法をこわす

画像2

この英単語はこう訳す。という覚え方ではなく、それぞれの単語をネイティブがどんな感覚で話しているかを掴むという話がすごくしっくりときました。英語を学び始める人にも壁にぶつかりがちな人にもおすすめです。

⭐️あわせて読んでほしい  

「親子で身につけよう! 論理的思考 ・課題解決能力」

画像1





いいなと思ったら応援しよう!