見出し画像

アクリルの種類について

アクリル版にはたくさんの種類があるのはご存知ですか?
まず思い浮かぶのが厚さですね。
厚さは1mm〜2cmなど様々ございますが、
小型レーザー加工機でカットが可能なのは、5mm程度です。

しかしこれだけではなく、アクリル版にはもっともっと様々な種類があり、用途によって使い分けをすることで、高い品質のものが作れたり、
コストを抑えることが可能です。

まず、大きく製法が二つに分かれるのですが、
①キャスト版
②押出し版 です。

①キャスト版とは、
金属などでよく使われる鋳造と良く似ていて、2枚のガラスの間に溶かしたアクリル樹脂を流し込み、固めた方法で、

②押出し版とは、
粘土状にしたアクリルを、二つのローラーで押出していくという方法です。

キャストと押出しには、それぞれにメリットデメリットがあり、
何をしたいかによって、どちらを使うかを決めた方が良いでしょう!

①キャスト版の特徴は、溶剤に溶けにくく、押出板に比べ硬度が高い為反りが出にくいです。分子量が細かい為高速切削加工には適しています。
しかし、製法上、板厚にばらつきがあり、押出板に比べて高価になります。
彫刻の際は白く浮き上がり綺麗に仕上がりとなります
→切削加工のみでは、キャストをお勧めします。

②押出し版の特徴は、溶剤に溶けやすく。溶剤接着に向いています。熱曲げ加工がしやすいですが、キャスト板より硬度が低い為反りは出やすくあります。分子量が粗い為高速切削加工に不向きでレーザーなどでは断面が溶けやすいです。溶剤や薬剤でクラック(表面の細かいひび割れ)が生じやすいです。板厚の精度には優れています。
彫刻時は、透明に溶けたような仕上がりで不向きです。キャストに比べてレーザーのパワー調整が難しいです。
→UV印刷をするには、押出しが向いています。

次に、カラーですね。
カラー展開は特にキャスト版が豊富です。
アクリライトや、パラグラス、カナセライトといった商品が有名です。

押出しは、あまりカラーの展開が少ないです。
理由は調べましたが、あまりでていませんでした。
ご存知だったら誰か教えてください。。。。
アクリエースUV、コモグラス、デラグラスAIなどがあります。
コモグラスには少しだけ、カラー展開はありますが、少ないです

以上、それぞれに特徴はありますが、
デジタルクラフトで必要な知識としては、その程度です。
お作りしたいもの、どういった加工をするのかによって、最適なアクリルを選びましょう!





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?