天下分け目の関ヶ原【韓国語】TWS / plot twist
以前紹介した CN BLUE の、女の子への恋心を歌った曲のMVでは、メンバー4人と女の子1人という構図が気になる、という話を書いた。
ボーカルだけ出演させるわけには行かないし、4人の男子と1人の女子の恋愛を歌にするわけにもいかないから、「ポスターから飛び出したアイドル4人とファンの女の子」というファンタジー設定で窮地をしのいでいた?ようだが、このTWS は6人グルーブで、曲のテーマは「始めて会う日のドキドキ」である。どうやって映像化するのか。
学生服の6人が歌い踊り、教室の扉を開けると、ひとクラスぶんの女の子がいっせいに振り向くのだ。さらにメンバーの1人が女の子と向き合ってバスケットボールを受け取るシーンでは、女の子の顔が見えない演出がなされている。ファンが自分を重ね合わせられるようにするためだろうか。
かくして今回も、からくも虎口を脱したわけだ(誰が、誰の?)が、グループで恋の歌を歌っている以上、避けられない課題であろう。これからも観測を続けていく(まだ数本しか見たことないけど)。
さてこの曲 plot twist には、いつもの通り、気になりポイントがいくつかある。
d-day はふつう第二次大戦最大の作戦とされる、ノルマンディ上陸作戦を意味する。日本のポップスではまず使われない言葉だろう。和訳に際しては天下分け目の戦い、関ヶ原をフィーチャーしてみた。壇ノ浦でもいいかもしれない。
어색하다 は「言葉に窮する、ぎこちない」という意味で、漢字で書くと「語塞」。まぶしいほど華やかでフレッシュなポップスに挿入される漢字語のミスマッチがたまらない。もはや漢字語を収集するためにK-POPを聴いているようなものだ。
最後は 안녕 。韓国語初級者が最初に出会う韓国語、アンニョンハセヨのアンニョンだ。柔らかく瑞々しい響きだが、漢字で書くと「安寧」。思わずかしこまってしまう。正座してしまいそうだ。ありがたや、ありがたや。