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声が聞けることの嬉しさ~1つの野菜に込める思い~

こんにちは!さしよりあさぎりです!
今回はあさぎり町免田にある無人販売所「la・lino」の北川さんにお話を聞かせていただきました!
本業はたばこ農家の北川さん。同級生で農園を営んでいる溝口さんと一緒に販売所を運営されています。

la・linoさんの無人販売所に関する記事はこちらをご覧ください!


無人販売所を始めたきっかけ

取材時にも、販売所には続々と野菜を買いに来られるお客さんの姿が!
美味しくて新鮮な野菜にリピーターも多い「la・lino」さんです。
どのようなきっかけで無人販売所を始められたのでしょうか?

野菜を販売するには、とても厳しい基準があるそう。
野菜を市場に出す際には輸送もあり、スーパーに並ぶのは2~3日後。
その間に野菜が劣化してしまうので、生産者さんは輸送の期間を逆算して収穫をしています。
すると、収穫時にいちばん美味しい時期を迎えていても、出荷できずに廃棄になる野菜が出てきてしまう。
そんな野菜を少しでも減らしたい、という思いから無人販売所を始められたそうです。

ここに出すと、その日のうちに消費者の方に野菜を選んで買っていただけますし、完熟したものを美味しく食べていただけます。
無人販売所を始めてみるまでは不安もあったのですが、3ヶ月くらい経った頃からは予想していたよりも沢山の方に買いにきてもらえるようになりました。

野菜に向ける、2つの思い

たばこ農家と野菜作りの両方を行っている北川さん。
作った野菜はご自身のお子さんにも食べてもらうものだから、特に葉物野菜などはあまり農薬を使わずに、作るからには安全なものを食べさせてあげたい、と話します。

農作業も収穫の時などは子どもも一緒にしますね。自分が食べるものを採ってもらったりして。興味を持ってもらいたいという思いもあって、ここで販売しているんだよと伝える意味も込めて、一緒に巻き込んで行っています。

溝口さんはご自身の農園を営んでいます。
北川さんが溝口さんと話していて感じることは、美味しい野菜を作りたいという強い思いと、野菜への熱意。この肥料を使ってみたらどうなるか…などいつも試行錯誤を繰り返して研究熱心な方だそう。

「la・lino」には北川さんと溝口さん、お二人の温かく熱い思いがたっぷり注がれた美味しい野菜が今日も並んでいます。

お子さん手描きの可愛い看板

声を聞けることが嬉しい

野菜を出す時に、買いに来られる方の声を直接聞けることがすごく嬉しいですね。
市場やスーパーに出すとなると、なかなか購入される方の声って聞こえてこないと思うんですけど、野菜を出している時にお会いすると声をかけてもらったりとか、たまに料金箱に手紙が入っていたりして。そういうのを見ると、頑張って作ろうという気持ちになります。

大人気の野菜たち(ワンコインでおつりを出さずに買いやすい価格設定もポイント)

「霧」と「野菜」

あさぎり町といえば、その名の通り霧が深いことで有名!
野菜を育てるうえで、霧と野菜はどんな関係性にあるのでしょうか?

実は、霧が晴れるまでは温度が上がりにくく、日照不足になりやすかったり、葉物野菜は霜が降ると枯れてしまったりと、野菜にとっては大変な部分も。
しかし!野菜の種類によっては、この地域の寒暖差の激しさや霧がプラスに働くこともあるそうです!
今回例に挙げるのはブロッコリー。霜が降るとポリフェノールの一種である「アントシアン」が増え、栄養価が高くなるんだそう!
著者もアントシアンについて調べてみたのですが、様々な健康への効果があるようです ♪

こちらの記事では、北川さんおすすめの野菜を使ったレシピもご紹介していますので、ぜひご覧ください!

最後に

なかなかトマトなどもスーパーでは今この金額では買えないと思うので、ここは直売所で農家直通なので、個数に制限はありますが、販売所ならではの金額と、自信をもって美味しい野菜を作るという思いでやっています。
あさぎり町に来られた際には、ちょっと場所が分かりづらいかもしれませんがぜひ立ち寄っていただいて、購入していただいて、食べていただけたらなと思います。

無人販売所の裏側に潜む想いって、なかなか聞くことができないですよね。
「廃棄する野菜をなんとかしたい」「地域との関わりを大事にしたい」
そんな想いと共に、今日もかわいくて小さい子屋に野菜が並びます。
気になった方はぜひ足を運んでみてくださいね♪

他の無人販売所もみてみたい方はぜひこちらも!


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