
【西農園】未来への種を蒔く -トマト農家の挑戦-
こんにちは!さしよりあさぎりです!
今回は、あさぎり町免田地区でトマトとお米を栽培されている西さんの圃場を訪問してきました!

まず最初に驚いたのは、西さんのお名前が実良(みよし)さんということ!
「実」が「良」だなんて、農家をするために生まれて来られたようなお名前ですよね!
しかも以前はメロンを、今はトマトを栽培されていて、まさに実が良し!
お名前を聞くだけで美味しそうです♪
農家であるご両親の想いも込められたお名前。小さい頃から農家を目指されていたのかと思いきや、そこにはいろいろなドラマがありました。

就農のきっかけ
西家の長男として生まれた実良さん。
小さい頃から忙しいご両親を見て「農家にはなるものか!」と、家業は弟の寅男さんに任せるつもりでした。
しかし、実良さんが高校生の時に悲しい出来事が起こります。
事故で弟の寅男さんが帰らぬ人となったのです。
自分よりも若い命が一瞬で亡くなってしまったこと、今後の人生を考える上でも大変大きな出来事でした。そこから寅男さんの分もという想いで、農家になる覚悟を決めました。
就農後の歩み
就農当初は「メロンを栽培していなければ農家でない」という考えが根付いており、例に漏れず西家でもメロンを栽培していました。しかし平成3年9月27日の台風で、大半の農家が被害に遭いました。
この災害で各農家は軌道修正を余儀なくされ、西さんは作物をメロンからトマトに、栽培方法も露地から立体栽培へ切り替えました。

ターニングポイント
まだ東日本大震災の混乱が続く2011年7月、あるJA職員との出逢いがありました。
「有機農業をやってみないか?」
当時は有機栽培なんてできるはずがない、と思いながらも何処か興味が沸きました。そんなとき、1冊の本が西さんの目に留まります。
------奇跡のリンゴ-----
「無農薬栽培は絶対不可能」と言われていたリンゴを10年かけて成功させた木村秋則さんのノンフィクションストーリー。
今でこそ、YouTubeにも登場されたりと木村さんを知っている方は多くなりましたが、当時は「リンゴを無農薬でなんてありえない」という認識が当たり前でした。それでも奥様のためにと意義をもって挑戦された木村さん。
この本に勇気づけられ、西さんも「やってみよう!」と有機農業に取り組むことを決意されました。

慣行農法→有機農法への切り替え
当時は有機への理解も少なく、またお子さんが高校生と一番お金のかかる時期だったこともあり、ご両親や親戚からは猛反対。
そんな中「本気で取り組めばできる」と、田んぼのほとんどを有機栽培に切り替えスタート。従来の栽培を実施しながらでは甘えが出てしまうと、覚悟を決めるためにも自分を追い込む選択を取りました。
開始当初はわからないことばかり、人に尋ね、自ら考え、必死に学び続けた1年でした。しかし1年を過ぎたころには「有機でもできる」という確信に変わっていったそうです。
「何でも本気かどうかで変わる」そうおっしゃる西さん。
物事を始めるとき、何を意図するかが重要だということを教えていただいたように感じます。
14年経った今ではお米だけでなくトマトも有機栽培を実施。毎月勉強会にも参加し、仲間と情報を共有しながら農業に取り組んでおられます。

有機農業っておもしろい!
今回の取材を通して感じたこと、それは健康面や環境面で有機農業が必要とされているのはもちろんですが「答えのないおもしろさ」が農家さんを駆り立てているように感じました。
耕して植えて収穫しての単純作業ではなく「どの肥料を入れるのか」「どれくらいの配分なのか」「今回はこれを試してみよう」と日々学びを実践されている姿が本当に素敵でした。
農業の世界は「根性でナンボ!」と固定概念をもっていましたが、思ってたのと全然違う。ただただ感じるのは「農家さんってかっこいー!」
「おやつになる」を目標に、心を込めて育てておられる西さんのトマト、
皆さんにもぜひ食べてほしい!

ここで買えます!
トマト嫌いの方でも食べられると噂の西さんのトマト。
実は私の主人もトマト嫌い。ですが西さんのトマトは自ら買ってきます!
なぜだー!すごすぎるー!笑
こちらで購入できますので、ぜひ足をお運びください!
・スーパーキッド人吉店
・Aコープなかくま店
・サンロード免田店
・Cafe マイティボンボン(毎週土曜日のみ)
お米はネットでもご購入いただけますので、是非ご利用ください!
※ネット販売はご好評につき、次回入荷が2025年秋になります。
※人吉球磨地域であればお電話でのご注文も受け付けています。
あさぎり町の元気で安全なお米とお野菜!
食べて応援していただけると嬉しいです♪