Dwevoを作ろう!
この記事はDwevo(期待値1のサイコロ達のこと)という語がやたら出てきてDwevoDwevoDwevo……しているので
ここで初めてDwevoという名前を見た方は原案者の珍ぬさんの記事、その記事を見て自分でも作ってみた記事を見て頂きたい。
みんなで作ろう、広めよう
どうも、最近Dwevoのことしか考えていない刺身夜行だ。
「実践編 Dwevoでいろいろやってみよう!」前・中編で「みんなもDwevo作ろう!」と言っているが、残念ながらDwevoは現時点では販売されていないのだ。Dwevoのことが広まれば製造してくれる所が現れるかもしれないのでワンチャン布教目的でその作り方をいくつか紹介してみる記事だ。作り方によっても様々な特性・コストが異なってくるのでこれからDwevoを作る方々の参考にしてくれたら嬉しい。
出来たら大量生産して販売してください。お願いします。
……といっても材質が違ったり製造業者に頼んだりするくらいの違いはあるが「予め用意されたリストを元にサイコロの目の種類と位置を決め、30種作る」ことは共通なので以下にそのリストを載せる。画像は「実践編」の前編の使い回しだ。なので未だに刺身夜行が発見した3種が命名「案」となっているが、特に気にしなくても大丈夫だ。
上2つのリストは珍ぬさん作成、最後は自分が作成。
「P」と「Q」、「Ö」と「Ü」は互いに鏡写しの関係なので、目を入れる場合は特に注意しよう。
30種(1つは空白だから実質29種だが)も作るのは大変だが抜けと被りが無いように頑張って作ろう。
DIY編 自分で作るぜ!
最初は、基本となるDIY編だ。自分の手で30個のサイコロを完成させたなら、意外と大きな達成感を得られるだろう。是非頑張って欲しい。
ちなみに、DIYする時に一番ネックとなるであろう部分が「なにも書かれてない立方体の入手」である。(個人的な感覚です)
今回は、その立方体の入手方法を紹介する。
正直な話、立方体にどう目を入れていくかはあなたの創作次第だ。シールを貼るも良し、直接書き込むも良し。彫るも良し!?凝ったデザインを思いついたらそれを用いても良い。自分だけのかけがえのないDwevoとなってくれるだろう。
材質によって方法の向き不向きがあるのでそこは留意してほしい。
これから執筆する実践編の後編ではサイコロのピップ(点)の配置を利用したパズルも考案予定(実は元となった珍ぬさんの記事で作られたパズルで既にいくつか考案されている)なので、雰囲気を重視したければ目の表現は数字で書くよりもピップを用いることを推奨する。ただし、数字を用いてもそのパズルは解けるので、特に気にしなくても問題ない。
1.100均の木製の立方体
100均(ダイソーやSeria)に行けば木製の立方体が8〜12個セットで売られている。それを合計30個以上になるように購入すれば良い。費用も4セット購入として440円程度だ。最も手軽な方法の1つなのでお試しで作ってみるには最適の手段だ。Dwevo考案者である珍ぬさんもこの方法を用いている。
ただし、3cm角ほどの大きさがあるのでゲーム等でサイコロを入れる袋はかなりの大きさを必要とする。もしかしたら立方体の僅かなズレが気になる人もいるかもしれないので、どうしても気になってしまう方は次の方法も検討して欲しい。
2.空白のサイコロ
次の方法は、空白のサイコロを購入することだ。もしかしたら直接売っている店もあるかもしれないが、基本的にネットショッピングを頼ることになるだろう。Amazonで「サイコロ 空白」と検索すればたくさんヒットするが、数量と価格・送料、レビューは特に注意して見よう。特に25個セットでは足りないので気をつけること。だいたいは15〜16mmのはず。
1000〜2000円で買えるが、不良品も1〜2個は入っている可能性が高い。
そこに気をつければサイコロとして作られているので手軽に振れるだろう。
ちなみに自分はプラスチック製の50個セットを購入し、マッキーで目を記入した。しっかり乾かすことを意識すればインクが移ったりはしなかったし、今のところ目がかすれて消えてしまうといった様子もない。
次の方法は、ちょっと「番外編」だ。
ダイスビルダー編 シールぺたぺた
皆さんは「ダイスビルダー」について聞いたことはないだろうか。
銀河企画が販売する、空白のサイコロにシールを貼って様々なサイコロを簡単に自作できるものだ。例としてジッヒャーマンダイスや、非推移的ダイス等を挙げており、さらに作られたシールの種類数からとても自由度が高い自作サイコロ制作ツールと言えるだろう。
というわけで、そのダイスビルダーでDwevoを作ってみる算段を立ててみた。今回もAmazonで購入する方針で見てみる。残念ながら、バラ売りは現在取り扱っていないようなので、現在Amazonで取り扱っている「ダイスビルダーキット」を見てみた所、結論から言うと「ドットC」を8セット、7040円+配送料という価格になってしまった。残念ながらAmazon販売分だけでは同じ目を多数必要とするDwevoセットと相性が非常に悪く、普通に銀河企画さんにお問い合わせした方が必要分だけ用意してくれて安くなるだろう……という結果になってしまった。今回は本当にごめんなさい。
製造業者編 超本格派のアナタへ
次は、なんと製造業者にサイコロを制作してもらうという超上級者向けの方法の紹介だ。今回は「1個」の製造から可能な業者の紹介だが、販売したくて大量生産してもらう方は他にも様々なサイコロ製造業者があるのでさらに調べると良いだろう。
もちろん、「1個だけ製造」ではものすごい価格となるが、「たくさん製造」すれば単価は安くなる。
・・・空白のサイコロ「ß」も製造してくれるのか?
製造してもらうためには1つ注意が必要だが、30種製造するには「30個の原稿」が必要になる。さらに、「製造価格」は大抵は「原稿1つでいくつ作るか」の価格なのでDwevo1セットを製造してもらうには、「原稿1つで1個製造する価格」の30倍必要である。つらい。自分も将来この方法で作ってみたいと考えているが、当然ものすごい費用が必要だ。くれぐれも原稿を提出する形式や原稿の間違いには気をつけよう。
それでは、少し調べてみた業者の紹介だ。
1.ポプルス
同人誌だけでなく様々な種類に渡るグッズを製造してくれる印刷業者だ。
サイコロは樹脂(15mm,UVカラー印刷)・木製(16mm,レーザー彫刻)から選べる。
サイコロ1個の製造価格は1650円(送料込)。
Dwevo30種を揃えるなら、30倍の49500円だ。2セット以降は価格改定のタイミングが近くてややこしいので以下リンクで確認して頂きたい。
様々なサイコロを楽天市場で販売しているが、さらにオリジナルサイコロの製造も受け付けている。1個単位の製造では「テキスト」で面に彫る文字を指定するのだが、様々なサイコロの色(16mmのみ)・文字の色やフォントを指定できるのでバリエーションは豊富だ。ちなみに1個550円。(25mmの大きいサイズもあり、そっちは1個1100円。)Dwevo1セットでは16500円(+配送料)となる。比較的手軽かも?
はじめよう、Dwevo
というわけでDwevoを作る様々な方法を考えてみた。後半はどんどんコストが高くなってしまったので最初のDIY編しか参考にならなかったかもしれないが、これでお気に入りのDwevoが出来たなら幸いだ。Dwevoを使った遊び方は自分が投稿した(まだルールは「α版」だが)実践編を見て頂きたい。
Dwevoはまだまだ開拓が始まったばかりだ。もしかしたら「作ってみたら新しい発見をする」ことがあるかもしれない。
「新しい遊び方を思いつく」かもしれない。
「すごろくで普通のサイコロの代わりにDwevoセットから適当に3個くらい引いてみよう」と思いついたら立派な新ゲームだ。
「UNOのドロー2の代わりにDwevoセットから2つ取り出して出た目の数だけカードを引く」……うーんスリリング。そのような定数の「置き換え」から始めるのも良いかもしれない。
Dwevoは新たな「ランダマイザー」だ。
n個振るだけで期待値がnの乱数が得られる。ただし、あくまでも期待値がnなので引いたサイコロによってはnが一切出ないこともありえる。
Dwevoは新たな「ゲームシステム」だ。
(前回の記事で「汎用ダイスセット」と呼んだが、それよりも広い意味の語だ。)
トランプ等の汎用プレイングカード、ドミノ、ヤバラス(ネスターゲームズ)等に劣らず様々なゲームを遊べる(予定な)のだ。
Dwevoは新たな「(期待値が1の)サイコロのセット」だ。でも、ある意味では「期待」値は∞である。
ちょっと変わったサイコロ達をどう使うかは、あなた次第。Dwevoのちょっと奇妙な世界、覗いてみませんか。
みんなでDwevoライフ、始めよう!
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