映画 ブルックリン
こんばんは、。仕事のお昼休みや寝る前の時間を使ってここ数日「ブルックリン」という映画を鑑賞していました。
本日やっと見終わったので感想を書きたいと思います。
下記ネタバレになってしまう可能性があるので、まだ観ていない人は閲覧しないでください、
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正直、物語が終盤に向かっていくにつれて「ああこれはシェルブールの雨傘パターンかな」と悲しい気持ちになっている自分がいました。
どこかの映画レビューサイトでは木綿のハンカチーフの男女逆版と言っている人がいました。たしかに。
でもさ実際主人公は、あの田舎のいじわるなおばちゃんに、結婚していることばらされて「ああもう地元やっぱ最悪だわ。そうだ地元はこんなんだったわ。」って再認識してアメリカ行ったわけだけど、もしそれおばちゃんに言われてなかったら多分イギリスに残ってあのイケメン紳士と付き合って地元で結婚していたよなあって思っちゃう。でもそうするとお姉さんと全く同じ人生になっちゃうしね。
やっぱり世界共通で、一生地元の中で生きるのは残酷なことなのかもしれない。だから日本でもみんな東京にでてくるしね。都会ってやっぱり自分を変えてくれるんだね、いいところではないけど新しい自分にはなれるもんね。
私はあのまま紳士さんと結婚するのかなと思っていたから、最終的にアメリカに戻ったのが本当に良かった。木綿のハンカチーフ現象にならなくてよかった。
あとね個人的にとても他人事ではなかった。私の今現実で好きな人も、外国に行ってしまう人なので。なんだか自分たちの恋愛に引き寄せて考えてしまった。私はもちろん日本で待っている側の人間なので、忍耐が求められる身なのだ。だけど私はあの主人公の彼氏みたいに、彼にはがきを出すつもりはないし、気持ちの上では健気に待つ気もない。もちろん恋焦がれて結局健気に待ってしまうんだろうけど、もし何かあったときに期待をしすぎると立ち直ることができなさそうなので。でも応援しているのは本当。
だからこの映画がララランドやシェルブールの雨傘みたいに悲劇的な、だけどそれぞれの道に進んだ、かつての恋人の幸せを祈るタイプの映画ではなくてホッとしている。そういう意味でも本当に良かったと思う。
主人公がどんどん垢抜けて行って、服の色も鮮やかになっていく過程が良かった。シェイプ・オブ・ウォーターもそうだけど、恋する主人公の着る服が変化していく様子がみてとれる映画はいいよね。
自分はいつも黒い服を着ていることが多いので、もっとピンクとか赤を着ようかな。ではではおやすみなさい