KEIKOBA ~さしみstory~
久しぶりのNote過ぎて書き方忘れてますが、第2回開催のKEIKOBAに向けた記事を書いていきます!
まず、KEIKOBAとは何かというと、人生に旗を立てたら稽古しようというコンセプトで、誰かのための表現じゃなく、挑戦として自分が出来得る(まだ出来ない)最高のパフォーマンスを最高の環境で「稽古」するステージです。
メイクも衣装もステージもお客さんも全部用意して、さいっこうの稽古する企画。
なので、出来たものをやるのでなく、やりたいものにチャレンジするその覚悟と気持ちが品質で、お客さんもその本気の臨場感に触れてもらうことが出来る場。フィギアスケートでいう4回転ジャンプを飛びに行く姿勢の大技を繰り出すあの感じですね。
そもそもこのKEIKOBAをやる想いとしてはいくつかあって、まずKEIKOBAの取り組み自体が僕にとって最高のKEIKOなのです。
(Noteの書き方合ってる?)
大きく分けて2つあって、
1、東証一部上場会社にて舞台芸術事業部という部署を立ち上げて終わらせているという過去の楔
2、出演者としての自分自身の限界
この2つです。
1つ目がまず僕自身、実は16歳くらいから、いわゆる芸人と言われる活動を始めて、大学では桂文枝師匠が創設した落語研究部に入り、漫才・落語・司会などの活動をやってきました。
でも演者としての(特にパフォーマンスですね)スキルは、もう全然一流の人達に勝てなくて、自分はお笑いとか舞台は勝てないしもうやっちゃいけないなあと諦めて、新卒でクリエイターエージェンシーのクリーク・アンド・リバー社に入社し、自分の経験を活かして創り手を繋ごうということで、ビジネスマンになりました。
ただ、ビジネスにめちゃくちゃ何か想いがあるかっていうとそんなことは無くて。がむしゃらに成長意欲の塊として仕事をしていた時に、コーチングの師匠に出会えました。
会ってものの何分かで言ってもらったのが、
「芸人やったらいいやん」
当時の自分には衝撃でした。僕自身は、芸を諦めてビジネスに来てるので、一番言われたくない反対の言葉で。「いや、それはもう諦めていまして」「そのうえでクリエイターを繋ごうと思ってまして」めちゃくちゃ否定の言葉が出てきました。
「お笑いって色んな形があってな。ステージの活動とビジネスやってる人間やからこそ、やれるお笑いの形あるんちゃう。顔に書いてるから、そこに向き合ってやってみ。」
完全に一撃で仕留めて頂いて、その日から芸名のさしみと名乗ることに。そして会社で舞台クリエイターのエージェント事業部を自分で立ち上げて、自分が代表やったらええねんと思ったのです。過去にそんな新卒おらんし、儲かる産業じゃなさそうやし事例は無いけど、腹で決めて、最年少で事業部を立ち上げることが出来ました。今でも僕のことを気にしてくれて一緒に仕事してくれる大好きな会社です。
舞台×ビジネスって難易度ある代わりに本当にやり甲斐しかなくて、周年事業として会社の社史を演劇にしたり、サービスを落語家が説明する落語PRサービスをやったり、ビジョンを形にする演劇の研修をやったり、特定のファンが居るライセンスを使った演劇をやったり、この領域に限ったビジネスセンスは自分でも良かったと思ってます。
自身の在り方も、イベント案件を受注して自分で出演したり、落語で営業して周年イベント受注したり、ひたすら下北沢に演劇を観に行って楽屋に突入してクリエイター登録してもらうという、本当に刺激的な仕事をやらせてもらってました。これは演者でありビジネスをやってるからこその、自分しか出来ないお笑いなのかなあと思えた自分が居ました。
そして3年事業やっての最終年、コロナでイベントが全部キャンセルになり、運営が上手くいかない中、事業部の仲間を鬱にしてしまい、思いを持って一緒に立ち上げた仲間も辞めてしまって。環境としても自分でやれない状況を作ってしまいました。
今の環境やメンタル的にも、ここから数年耐えて事業をやり続けるのは難しいのと、社長とも話し合ったうえで継続的に今年事業をやるのは難しいから、社長室でビジネスやろうというお声がけを頂きましたが、他の新規事業には熱が沸かず、退社することに。
独立後は、しばらく事業サイドで演者メインでは無かったので、DX×コミュニケーションということで、持ってるスキルを最大に活かして、オンラインで司会やったり、メタバース空間でイベントしたり、地方創生で地域と一体化したイベントを行ったり、自分の出演スキルとコミュニケーションを生み出すチカラをフル活用して、自身で会社をやり始めました。
全然間違ってないんですし、このコミュニケーション領域は今後もやりたいしやるんですが、何か足りないんですよね。見ないふりして、確実に何か棚上げをしてる自分に気づいていました。
演者でありビジネスも明るい自分だからこそ出来るチカラを使わずに、世の中に何か問わなくていいのか。それが僕のお笑いじゃないのか。これがどこかずっと頭にあった言葉です。
最終的に周りに迷惑をかけた失敗経験から蓋をして、見ないようにしている。そんなマインドはクソ食らえで、舞台領域で僕は芸人として、新しいコトを興す。これが僕のKEIKOBAへの事業としての挑戦です。
さきっこ、まゆ、こみぃ、くろちゃんとの出会いから生まれた僕の湿っていた火種です。正直この舞台領域だけにはめちゃくちゃセンスがあって、事業やってた3年の仲間との想いも、持ってる体感感覚も情報量もたっくさんあります。
火縄に火を灯して、舞台領域の事業やプロジェクトとして、このKEIKOBAは最高のものにしたいと思ってます。なぜKEIKOBAがめちゃイケてるのかは今度語りたいと思います。ズバッ
そして2つ目!出演者としての自分の限界。
司会とかコミュニケーションを生み出すのは僕、まあまあ上手いんです。でもアート作品として、表現でネタや作品を創りきる。ここに何かブロックがあるんですよね。
本来、英才教育で5歳くらいからダウンタウンのごっつええ感じを見て、松本人志の放送室全部聴いて、BASEよしもとでお笑い見て、漫才のネタ書いて落語で表現してみたいな、作品作りやクリエイティブにはそんなに悪くないストックと経験があるんです。
ただ、おそらく落語研究部で部長になって、60人くらい部をまとめて、大きなネタをやらないといけないと思った時くらいから、生み出すことへのhave to感が出て来てしまったのだと思います。まさに誰かのためのネタ。誰かに評価されるための練習。完全に上手い風のネタ作りをしていました。全然アーティストじゃない。
KEIKOBAをやるにあたって良いインプットをしよう!ということで、落語家で一番面白いと思っている立川志の輔師匠と我が母校OBの桂文枝師匠の貴重な貴重な2人会を最近観に行ったんですね。
文枝師匠って吉本の重鎮で、ほとんど古典落語を演じずに新作の落語中心にやってたから、実は全然ちゃんと真っ直ぐに見たことなくて、師匠が79歳というお歳もあり、岐阜まで観に行きました。
すごい衝撃やったのが、志の輔師匠がトップバッターで「だくだく」という古典落語を演じたあと(最高に絶品でした)、文枝師匠が出てこられて、冒頭30秒くらいで、コントの音響使いはったのです。電話音の音。落語て本来そうゆうのを想像させる芸やろという内心のツッコミ。
やったネタが、「古希を機に同窓会を開催するというネタ」と「会社の上司と入院するネタ」どちらも創作落語です。
志の輔師匠の古典落語のあと、精度がどうとか練度がどうとか、そんなんどうでも良いくらい、めちゃくちゃ笑いました。おそらく本間にあったんやろうなという本人の体験から来る言葉でネタが作られていて、その声や質感と79歳でも新しいものを生み出すんだというエネルギーにバチっとやられてしまいました。
吉本の重鎮であり大御所でありながらも、自分のやりたいことをやり出し続けるエネルギーへの納得感と、さすがの大師匠のOB&先輩の姿がありました。
僕も演りたいことを自分の方向性のままに、常に自分にとってのKEIKOという形で演じてみようという気持ちです。
今回僕にとっては、これまでとは違う新しい領域、英語での落語の披露であり、今まで全く英語なんか話せない話したこともないです。でも、海外の人に向けてやりたいんです。
日本での司会やネタは正直既知感があって、自分の中でなんとなく枠があったりするので、これから僕が対峙する対象は日本人だけじゃなく、海外の人に向けて発信していくんだという自分への宣言です。
今までの他己評価の枠組みを壊して、外に行くんだという思いで、日本語では無い「英語落語」にチャレンジします。初舞台に立つ時の感覚にめっちゃ近い。自己評価のアーティストとして、そして自己肯定感の高いコミュニケーション領域を海外の人に手を拡げる人間に生まれ変わるべく、最高のKEIKOをしたいと思います!!
第二回開催に向けて、そんな気持ちでしょうか!
出演者の仲間も全員ストーリーがあり、真剣なKEIKOをしにきますので、ぜひ当日のKEIKOBAお楽しみください!
👇詳細こちら👇
3月1日(水) 18:00開場、18:30開演
@ミレートス(広尾駅徒歩4分)
https://mirethos.net/
出演:(出演順)
平井 咲子(ピアノ)
アンジーwith アベ△セイジ(音楽セッション)
藤澤さしみ(英語落語)
カタノマユwith JP’s playroom(音楽セッション)
ticket fee:
¥3,500(include 1drink)
※懇親会有り
▼お申込み方法
公式LINEを追加後「見にいく!」とメッセージを一言お願いいたします。
https://lin.ee/zW8tnkj
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