働かせたがり社会へのグチ
私は本当に社会で生きるのに向いていない人間だと思う。
以前の記事でも書いたが、保育園に始まり小・中・高と不登校になったり、途中で辞めたり何かと問題のある生徒だった。
今は大学生だからまだ存在が許されているが、大学の講義も出席率がいいかと聞かれれば答えはNOだ。
まず、毎日おなじ時間に起きて、おなじ時間に登校することが難しい。一部の自堕落な大学生あるあるなのだろうか、いや、私は保育園に通っていた頃からそうである。
そもそも朝に弱すぎるし、放っておけば半日近く寝ていたりするし、朝型生活を基本としている世間とは何だか反りが合わないように思える。
中学生くらいまでは何とかやっていたが、高校で課題量が増えて睡眠時間も圧迫されるようになると、本当にマトモに課題をやったり、マトモに授業を聞くことができなくなった。
そして、高校までの集団主義というか、みんなで同じ方向を向いて同じ授業を受けて、足並みをそろえて頑張ろうみたいな、そんな雰囲気が全然合わなかった。何でコイツらと同じことやらなあかんのや、気持ち悪い、とか思っていた。ただ単に私が社会不適合なだけであるが。
大学ではそんなムードはかなり薄れた。登校するもしないも自由だし(行かないと単位は落とすが)、そもそもいつ登校するか、大学で何を学ぶかということの大半が個人に任されている。
そんな大学の中では、私も幾分か生きやすい。
ただ、社会に出るとまた右にならえの状態に戻される。
まず就活。みんな同じ服、同じ髪型、同じメイク、なかなか気持ち悪いと思ってしまう。自分がその一員になると思うと寒気がするのだ。
そして決まった出勤時間。同じ時間に家を出て、同じような顔ぶれの満員電車に揺られ、同じ時間に職場に到着し、ひたすら仕事をする。
時には残業もあるし、家を出たら午前7時、家についたら午後8時といったところだろうか。
困った。もう既にできる気が一切しないのだ。将来に希望?持てやしない。こんな生活が週に5日、毎週、毎月、毎年、何十回も繰り返すなど考えるだけで死にたくなる。
ストレス耐性もないし、体力もないので5日間働き詰めるだけで倒れてしまいそうだ。
それなら派遣労働やパートタイム労働があるじゃないか。しかし収入面や雇用面で不安がありすぎる。この社会で生きるには月15万円では足りないくらいなのだ。
将来のこともあるし、ハナから派遣やパートじゃいけないのは少し考えればすぐわかる。
そもそも、社会が「福利厚生がきちんとしていて給料も満足に支払ってくれる企業の正社員で、1日8時間以上で週5日働いて、長期休暇5日間でも元気に生きられる人」を基準に作られているのがいけないのだ。
私みたく正直全然ついていけない人なんて山ほどいるのではないか。ついていけない人がいるから、仕事で心を病む人や自殺する人がいるのではないか。身体障害などの生きづらさは許容されるようになってきたのに、なぜこういった「普通」から外れることは許されないのだろうか。
もっと働き方を柔軟にすること、それでいて全員に生活するのに事足りる給与を支払うことが必要なはずだ。
まず正社員は週に40時間も働いているのに給与が安すぎるのだ。毎日毎日働いて、とてもすごいことをしているのだから、もっと適正な待遇があっていいはずだ。社会のいう「普通」のハードルが高すぎるのだ。
正社員の待遇をぜひ改善してほしい。みんなちゃんと働いていて偉すぎる。
私は週の労働時間が30時間くらいなら働けると踏んでいるし、それくらいがいいと思う人、もっと少ないほうがいいと思う人、逆にもっと働きたい人だっているだろう。
一刻も早く個人のニーズに対応した働き方ができる社会を実現してほしい。私のために。みんなのために。
みんなのためには、なるのだろうか。わからないが、きっとこの社会に1人2人くらいは、私と似たような人はいるはずである。