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ステロイドの副作用『ムーンフェイス』とは?

私はSLEという難病を患っており、その症状を抑えるためにステロイドを服用しています。ステロイドは高い効果がある一方で、さまざまな副作用も伴う薬です。

今回はその副作用の一つ「ムーンフェイス」に焦点を当ててお話しします。



ムーンフェイスの症状

ムーンフェイスとは、顔に脂肪がつき、まるで満月のようにまん丸になる症状です。
その名前からは可愛らしい印象を受けるかもしれませんが、実際には患者にとって大きな負担となる深刻な副作用です。

なぜこうした症状が起こるのか、下記のサイトから引用します。

”ステロイドを投与すると、体内のコルチゾールが増えるのと同じことになり、糖新生が亢進します。すると、糖の上昇を抑えるためにインスリンの分泌が増加します。このインスリンの受容体は脂肪細胞に多く存在し、そこにインスリンが結合することで、脂肪の合成が亢進したり、分解が抑制されたりします。その結果、身体に脂肪がつきやすくなります。特に、インスリン感受性が強い脂肪細胞が多く存在する顔や腹部に脂肪がつきやすくなるため、これらの部分が丸く膨らむのです。”

(引用元:https://knowledge.nurse-senka.jp/226970) 

このように、顔が丸くなりやすい特徴があり、特に顔は周りから見てもわかりやすい部分です。

私も入院中にステロイドパルス療法(短期間に多量のステロイドを投与する治療法)を受けた際、顔がかなり丸くなり、知り合いから「太った?」と言われたことがありました。
些細な一言でも、事情を知らない言葉に悲しく感じた経験があります。


ムーンフェイスによる心理的影響

ムーンフェイスによる外見の変化は、患者にとって心理的な負担となることがあります。

見た目が変わることで他人と会うのを避けるようになったり、気持ちが沈み、うつ状態に陥ったりすることもあるのです。

また、副作用がつらいために自己判断でステロイドの使用を中止し、その結果、病気が悪化してしまうケースもあります。


ムーンフェイスの対処法

ムーンフェイスの症状を軽減するためには、食べ過ぎを控え、カロリーコントロールや適度な運動を心がけることが効果的です。

また、ステロイドの量が減ると自然に改善することもありますが、必ず医師の指示に従うことが大切です。


まとめ

このように、ムーンフェイスはSLEを含む多くのステロイド治療患者が直面する現実です。
この記事が、この副作用に対する理解を深めるきっかけとなれば幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
感想や質問をお待ちしています。

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サーシー@SLE×腎移植
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