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腎移植から2年:母がくれた新たな人生

はじめに


2022年12月20日、私は母から腎臓を提供してもらい、腎移植を受けました。それから早いもので、もう2年が経とうとしています。この2年間は、腎移植によって私の生活が一変した時間でした。

今回はその腎移植後の私の生活についてお話しします。


移植前の透析生活


透析治療をしていた頃、私の生活は透析スケジュールに縛られていました。週に3回、4時間以上の治療を受ける中で、自由に使える時間は限られており、旅行や友人との外出も思うように楽しむことができませんでした。
 
特に食事・水分制限が辛く、鍋のような水分を多く含む食事も避ける必要がありました。食事を楽しみにしていた私にとっては、非常に苦しい期間でした。

移植後の生活


透析治療から解放されたことで、失われていた“自分の時間”を再び取り戻すことができました。透析中には制約の多い生活でしたが、今では趣味ややりたいことに時間を費やせるようになっています。特にゲームを楽しむ時間や、お出かけしてリフレッシュする時間が増え、自分らしい生活を取り戻した実感があります。

また、記事を書くという新たな挑戦にも積極的に取り組んでいます。自分の経験を発信することで、誰かの役に立てればという思いで続けています。

制限の緩和


移植後の生活では、食事や水分摂取に大きな変化がありました。透析中は塩分や水分摂取に厳しい制限がありましたが、今ではむしろ積極的に水分を摂る必要があります。一日に2リットル以上の水を飲むことが推奨され、これも新しい生活習慣の一環です。

一方で、SLE(全身性エリテマトーデス)の治療は引き続き必要です。この病気は私の腎不全の原因でもあり、定期的な通院や体調管理が欠かせません。移植後の生活を充実させるためにも、これからも体調管理に注意を払っていく必要があります。

移植後の出逢い


この2年で私の人生には新たな出逢いがありました。2023年5月から交際を続けている彼女の存在です。腎不全に苦しみ、腎移植を受けるという経験をしていなければ、彼女との縁はなかったかもしれません。

彼女と私はお互い体調を崩している日にはそっと寄り添い、「無理せず休んでいい」と優しく声をかけ合います。そんな彼女との支えや笑顔が、私の人生に新たな希望を与えてくれています。

こうした出逢いもまた、この試練を乗り越えたからこその贈り物だと思います。

まとめ


母からもらったこの腎臓は、私にとって命そのものです。この贈り物を無駄にしないように、これからも健康を最優先に考え、日々の生活を丁寧に過ごしていきたいと思います。また、趣味や新しい挑戦を通じて、自分の可能性を広げることも目標です。 

母への感謝を胸に、自分自身の健康と人生を大切にしながら、多くの人との出会いや前向きな経験を積み重ねていきます。そして、腎移植を受けた経験を活かし、同じように悩みを抱える人々に希望を届けられる存在でありたいと願っています。

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サーシー@SLE×腎移植
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