免疫抑制剤とグレープフルーツ
私はSLE(全身性エリテマトーデス)という難病を患っており、この病気は免疫系が過剰に反応してしまう病気です。
私はこの免疫の暴走を抑えるため、また腎移植後の拒絶反応を防ぐために免疫抑制剤を服用していますが、この薬には注意が必要なことがあります。
それは「グレープフルーツや一部の柑橘類を摂取してはいけない」という点です。
今回は、このことについて詳しくお話しします。
摂取してはいけない理由
グレープフルーツには「フラノクマリン類」という成分が含まれており、これが薬の代謝を阻害し、体内で薬が分解されにくくなります。その結果、薬の効果が必要以上に強まってしまい、血中濃度が上がることで薬の副作用が出やすくなる恐れがあります。
摂取を控えるべき柑橘類
すべての柑橘類が摂取禁止というわけではありません。
以下に、病院からもらった資料を基に、注意が必要な柑橘類をまとめました。
【果実・果汁・果皮すべて摂取を控えるべき柑橘類】
グレープフルーツ
スウィーティー
メロゴールド
晩白柚
レッドポメロ
橙
ぶんたん
はっさく
サワーポメロ
メキシカンライム
夏ミカン
パール柑
三宝柑
【果皮のみ摂取を控えるべき柑橘類】
レモン
日向夏
スウィートオレンジ
【すべて摂取してもよい柑橘類】
温州ミカン(いわゆる冬ミカン)
ポンカン
いよかん
デコポン
ゆず
かぼす
すだち
きんかん
ネーブルオレンジ
【果実のみなら摂取してもよい柑橘類】
レモン
日向夏
スウィートオレンジ
このように、聞いたことのない柑橘類も含まれていますが、基本的に「後味が苦い柑橘類は避ける」というアドバイスを医師から受けています。
とはいえ、どれがどの柑橘類か見た目では分かりにくいため、何の果物かはっきりしない場合は食べないほうが安全です。
注意が必要な飲み物
また、飲み物にも注意が必要です。
たとえば、スポーツドリンクの多くにはグレープフルーツ果汁が含まれています。
風邪を引いている時に飲みがちですが、成分をしっかり確認することが必要です。
また、夏場によく期間限定として売り出される、見た目が青色の飲み物にはグレープフルーツが含まれていることが多いため、こちらも成分をしっかり確認しましょう。
意外なところでは、ミックスジュースにも注意が必要です。レモンが含まれている場合、そのレモンが果皮ごと使用されている可能性があるためです。
このように、免疫抑制剤を服用している場合、グレープフルーツや特定の柑橘類には特に注意が必要です。
私自身、酸っぱいものが好きで、子供の頃はグレープフルーツをよく食べていましたが、今ではそれができなくなり、少し寂しく感じています。
しかし、健康を守るためには適切な対応が必要です。免疫抑制剤を服用している人は、食べ物や飲み物の成分をしっかり確認することが大切なのです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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