
【旅行記】アメリカで寝台列車に乗る
こんにちは。ご覧くださりありがとうございます。
アメリカで働く駐妻、かじです。
今回はお休みを利用して、オーランドまで行ってきました!
車社会、フライト社会のアメリカですが、今回はあえて鉄道で。
日本のJRにあたるAmtrakでは、一部の路線において、通常の座席以外にもSleeper Carと呼ばれる個室寝台車も運行しています。
今回は初めてSleeper Carに乗車してきました!
今回乗車したのは、Silver Metour 97号という、ニューヨークからマイアミまでを結ぶ路線です。
完全個室なので子連れ旅にもぴったりなSleeper Car。ぜひご覧ください!
乗車準備
チケットはAmtrakの公式HPから購入しました。
出発が近づくと少し値段が上がるそうですので、ご注意ください。
私達は出発3週間前を過ぎてから購入したので、はじめに見た金額よりも1部屋100ドル程度値段が上がっていました。
roometteという小さめの個室を2つ分購入しました。bedroomという個室は大きめですが、roometteよりも値段はおよそ倍、それでも定員は2名です。
今回は初めてということもあり、値段が安い方にしました。
アプリを入れておけば、アプリでチケットを表示できるので便利です。
いよいよ乗車
13:30 New York Penn Station到着
出発は1時間後の14:30ですが、まず楽しみにしていたAmtrakのラウンジに向かいます。
ラウンジは駅の見晴らしが良いところにあり、食事や飲み物が無料で提供されます。

バーもありますが、アルコール類は有料でした。
私達はそこでサラダやサンドイッチ、フルーツなどを食べました。

14:10 乗車
今回乗車する Silver Metour号はNew York始発ということもあり、当然遅延もなく、かなり早めにラウンジを追い出され、乗車することになりました。
予約した個室は縦並びで、部屋間のコミュニケーションがとりづらい状態だったのですが、家族なら横並びのほうがいいとのことで、係の方が別のお客さんと交渉して変更してくれました。
14:40 出発
定刻は14:30でしたが、結局10分遅れて出発しました。
出発したあとも、駅を出るまでにかなりの時間がかかっていました。
15:50 車掌からのグリーディング
今回は寝台車が3台連結されていましたが、車掌は1両ごとにいて、さまざまなサービスを提供してくれます。
座席のベッドメイクや、ペットボトルの水を提供、おしゃべり相手にもなってくれます。
乗車時に個室のアサインを変えてくれたのも彼女でした。
彼女とはニューヨークからオーランドまでの23時間、一緒に過ごしました。
食事時間について、夕食は5時半か8時半。
朝食はいつでもOK。
昼食はシェフ次第で、できる場合とできない場合があると伝えられました。
レストランについて、シェフが遅いから我慢してねと言われました(本当に遅かった)。
トイレは個室内に簡易的なものがありますが、comfortableではない場合は3両歩いた先にはトイレがある旨教えてもらいました。
私達家族は結局個室内のトイレは使わず、毎回3両歩きました。
多くの人がそのように対応しているのか、座席の横にトイレがあるにも関わらず、臭いは気になりませんでした。
各個室に洗面台がついているのは便利だと感じました。

17:30 夕食
食事は寝台車より前に連結されている食堂車でとります。
メニューから選んで注文します。私はパスタを食べましたが、美味しかったです。

私が子供の頃であっても、日本では食堂車に乗ることがなかったので、高級感のある内装や特別感が嬉しかったです。
駅弁と違って温かい食事が車内で食べられることに幸せを感じました。

18:15 Washington D.C. 停車

出発から3時間ほどで、ワシントンDCに到着しました。
ワシントンDCでは、1時間ほど停車します。
また、電源のつけかえ作業に入るため、車内の電源は落ち、トイレやシャワーなどは利用できなくなります。
車内にとどまっていても暗くてやることがないので、私達は食事を終えたあと、ワシントンDCのユニオンステーション内を少しだけ散歩しました。
その後、19:30頃、時間通りにワシントンDCを出発しました。

20:00 シャワー
食事中に車掌さんがベットメイクをしてくれていたので、座席はベッドに様変わり。今からぐっすり眠る準備は万端です。
車内にはシャワールームも設置されていますが、海の家レベルの水圧と清潔感でした。
子どものみ、どうしてもシャワーを浴びたいとのことだったので利用しました。
21:30 就寝
深夜の停車駅も多いので、揺れて眠れないのではと心配でしたが、そんなことはありませんでした。外が暗いことと、想像以上に静かだったことで、睡眠時間はしっかりとれました。
上のベッドは下よりも揺れるため、大人が上のベッドを利用するのがおすすめです。
1:30 緊急停車
突然急ブレーキがかかったような音で目が覚め、電車が停まりました。
外は真っ暗で、道路の街灯と信号以外なにもありません。
ここで遭難したらどうしよう…と少しだけ不安になりました。
車掌さん達が無線でやりとりしているような音声が聞こえたので、なにかしらの対応をしていたのだと思います。
1時間後、無事に電車が動き始めました。
7:30 朝食
夜が明けた7時ころに目が覚め、7時半頃に朝食をとりました。
朝食はオムレツをいただきました。コーンフレークやフレンチトーストもあるので、意外にメニューは多いと思います。
卵の価格が高騰していてなかなか手に入らなかったので、久しぶりにオムレツをいただけて嬉しかったです。

そんな間にも電車はどんどん進み、ノースカロライナ州、サウスカロライナ州を抜けた後は、ジョージア州に入ります。
車窓の景色がどんどん変わっていく様子を楽しみました。

10:00 Jacksonville 停車

フロリダ州に入って最初の駅、Jacksonville駅に着きました。
こちらで15分ほど停車するので外に出てもいいと車掌から言われたので、少しだけ散歩してみることにしました。
外に出た瞬間、あまりの暖かさに驚きました。
当然雪はなく、街路樹や駅はトロピカルムード満点。期待も高まりました。
10:30 昼食の案内
車掌より、12時ぴったりに食事ができるなら昼食の提供が可能だと言われました。
私達は空腹ではありませんでしたが、昼食のメニューに書いてあるサラダが美味しそうだったので、昼食をとることにきめました。
12:00 昼食
シェフが12:10頃にゆっくり出勤してきたのを見て、アメリカを感じました笑
ホールスタッフはそれまでに注文を取り、飲み物の提供まですませてくれていました(早い)
大人が頼んだサラダはすぐに来ましたが、キッズミールの提供が遅く、降車時間に間に合わなかったので、テイクアウト用にしてもらいました(お皿にカバーをかけただけ)。

13:10 オーランド到着
ほぼ定刻通り、オーランドに到着しました。
多くの乗車記やYoutube動画では、およそ2時間の遅延がデフォルトと書いていましたが、私が乗車したときはほぼ定刻でした。
アプリから、列車の現在地や予定時刻を確認できたので、自分がどこにいるかわからないということがなかったのも安心材料の1つとなりました。
記載した緊急停車の影響を受け、一部駅には遅れが見られましたが、オーランドに着く頃にはその遅れも解消していました。


1時間の緊急停車があったにもかかわらず、遅れを取り戻してくれるなんて想像していなかったので少し感動しました。
降車後は、預けていた荷物を受け取り、Uberでホテルまで行きました。
感想
思っていた以上に快適でした!
個室は完全にドアが閉まるため、プライベート空間が確保できます。
今回泊まった個室は1番狭い部屋でしたが、そこまで圧迫感を感じませんでした。
今度はFamily Roomも利用してみたいですが、今回乗車した東海岸の路線だと運行されていないようで少し寂しいです。
さすがにアメリカ大陸を横断するほど長時間は過ごしたくないので、初めての経験としてはこれくらいがちょうどよいのかなと感じました。