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アイデンティティが迷子になるのは、自分だけじゃ成立しないから、よねぇ…?

このところ、帰属だの多様性だの自我だのをいぢくり回しておりますが…(いろいろ問題抱えてるんスよ ^ ^;)

こういうのって結局、【ワタシ】と【アナタ】と【大勢の他者】と【それらが複数掛け持ちで帰属する集団】と【帰属集団が沢山集まって構成する社会全体】と…という入り組んだ入れ子構造をどう認識するか?
なんていう、個人の認識能力の問題なのかなぁ、なんぞと思ったんですよ。

だから、【ワタシ】と【アナタ】くらいの範囲しか「実感として」感知できない場合は、それより上位の集団のことが理解できないから、上位集団のことが「闇の勢力 or 完璧なる善」とか「全く関係ないモノ」とかの非現実的な捉え方になっちゃうんだろうねぇ…。

上位集団を実体の無い単なる記号と捉えてしまう場合だと、実感できるモノは【ワタシ】と【アナタ】、せいぜい第三者がおぼろげに見える程度になってしまい、やっぱどうしても自己中心的な狭く閉じた世界しか感知できなくなっちゃうんですよねぇ。

そうなると自己認識も、参考にする他者が少なすぎて、「世界最高 or世界 最低のどちらか」とかの極端なことになっちゃう。
これじゃ本人も周囲の人も、すごい疲れるよなぁ…。


認識できる範囲って、人それぞれ違うのがフツウなんですよ。
だから、ワタシに見えているモノがアナタにも同じように見える、とは限らないんですよね。

で、病気や障害があると、認識できる範囲が極端に偏ってしまうことも多々あるんですよ。
それが生き辛さにつながってしまうので、心理教育などで「気付き」を増やしていくことがQOLの向上に効果的なんですよね。
これ、健常者にも当てはまるんですよ。

自分の認識能力への過剰な自信って、結構コワいですよ。
自己決定権が最善、とはならない場合も多いですから…。
さりとて無理強いもできない難しさ…。


で、アイデンティティ。
自我同一性なんて言われたりしますが、要するに、帰属集団から「アナタってこういう人だよね」と思われているイメージと「自分とはこういう人です」と自分で思っているイメージとが【大体合っている】事で成立するんですよねぇ。

この、「片方だけじゃ成立しない」というところがヤヤコシイ訳で。

多数の他者から見えるイメージとは全然違う自己イメージを持っていたら、そりゃストレス溜まりまくりますよねぇ。

このイメージがズレちゃう原因って、【ワタシ】と【アナタ】で認識できる程度の、狭くて密接な関係の中で、ヘンに否定されたり賞賛されたりすることで、基準が狂うことが原因にあったりするのかなぁ、と思うんですよ。
基準がオカシクなっていることに気付かないまま、濃密な関係の「外」に出れば、そりゃあ本人は混乱しますよね。
機能不全家庭で育つ、とか、イジメに遭うとかって、正にこういうことなんですよ。

これ、外に出て自分の基準を調整し直すことが出来れば問題ないのだけれど、認識の幅が元々狭い人だと「新しい・大きい基準」を認識できなかったり、自分の中に落とし込めなかったりするんですよねぇ。
でもそれは、その人の行いが悪いとかの問題じゃ無くて、単純に【その個人に備わった認知能力の限界】の問題なんですよねぇ。

ぶっちゃけ言うとIQの問題がかなり大きな要因になります…。


だけれど、人間の関係性って、論理だけでできてるワケじゃなくて、生き物としての不確実性や感情なんかが大きく関わってくるワケですよ。
そうするとEQ(心の知能指数=自他の感情を適切に取り扱える力)が重要になってくるんですよね。

IQは生まれつきの要素が大きいのだけれど、EQは後天的に獲得することのできる力、なんだそうです。
なので、アイデンティティ迷子のストレスは、自分の感情に理屈を付けず丸ごと受け止めて味わうことで、だいぶ修繕されていくんじゃなかろーか、と思うんですよ。

なんか、ね。
アイデンティティ迷子になっている人って、自分の感情を否認したり屁理屈付けたりする人多いよなぁ、なんて感じたんですよ。
だから余計に、他人や他の集団の存在を感知できなくなるんじゃなかろーか、と…。


認識の限界、つまり「バカの壁」って誰にでもあるのが当然だし、私のような発達凸凹のある人は普通以上にイビツな壁を持っている訳だし、そういう「分かり合えない他人同士」の集団内で上手く立ち回ることって、まぢで難し過ぎる!と感じるんですよねぇ。
だから私は帰属集団に苦手意識を持っているし、アイデンティティに対してはあんまりこだわりが無いし、という「イレギュラー状態」なんだよなぁ…。

困ったもんです。
(;´д`)ゲッソリ

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