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89.鶴見岳のサイゴクミツバツツジ
大分県別府市にある標高1375mの鶴見岳は、日本三百名山とされる活火山です。鶴見岳は4万年よりも前から活動しています。山体は、安山岩・玄武岩質安山岩の溶岩でできています。その上の大半を、7300年前の噴火で排出されたアカホヤ火山灰(橙色の軽いガラス質の火山灰度)で覆われています。また、1800年前の噴火で、南側の斜面に火山灰が積もりました。別府の市街や周辺から鶴見岳を見上げる姿は、圧巻です。
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ちなみに、別府市街地中心部の別府公園には、春先にたぶんイワトミツバツツジではないかと思うのですが、数多く咲いています。
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2021年5月5日、鶴見岳南麓の火男火売神社の中宮の、御嶽権現社の標高700mの駐車場にとめます。ここで大失態。車の鍵を閉めようとしましたが、鍵が見つかりません。30分以上、車の中や衣服を探し回り、ようやくシートの隙間から鍵を発見しました。こんなこともあったので、いつも以上に念入りに、ミツバツツジに会えることを祈って、山麓の神社にお参りします。
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御嶽権現社からは、一気登山道を、15:00を回ったので名前のとおり一気に登ります。クマシデ-コガキウツギ群落とヒノキ植林を、抜けていきます。標高1000mを越すと、ノリウツギーヤマカモシグサ群集となり、明るい疎林で、終わりかけの花も多かったですが、サイゴクミツバツツジが登場します。
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標高1200mになると、ススキ-ミヤマキリシマ群落の開けた場所になります。九州の火山にはつきもののミヤマキリシマですが、まだ咲いていません。サイゴクミツバツツジは満開ですが、一気登山道では、葉が多いです。多くの枝を伸ばし、一部の枝だけ花が咲いて、あとの枝は葉が開いている株もあります。
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アンテナが林立する鶴見岳山頂に到着です。ロープウェイもあるので、山頂付近は人が多いです。お手軽に見たい人は、ロープウェイでもアクセスできます。
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別府湾、別府市内、大分市内が、一望できます。
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山頂から北西の馬ノ背までの貞観台の草原の中に、サイゴクミツバツツジとミヤマキリシマの群生地があります。大きな株が目立ちます。花は、登りは紅紫に見えましたが、西日が当たっているせいなのかどうかわかりませんが紅紫です。
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いろんな方向を向く花弁が夕日を浴びて、楽しく煌めきます。
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1つの冬芽から1輪咲いて、子房のある筒の周りが薄くて、花弁の先が濃いグラデーションの花です。
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さっぱりとした蕾です。
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馬ノ背から北西の鞍ヶ戸の稜線も、サイゴクミツバツツジやミヤマキリシマが多いとのことですが、2014年の熊本地震で崩落があったので、通行止めです。馬ノ背から南西の西ノ窪に下ります。林の中の株は、花とともに葉が展開しています。
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新緑のミズナラ林に巨石が散在する南登山道を通って降りました。
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時間も限られていて急いだ山登りでしたが、初めてサイゴクミツバツツジに出会えた旅でした。また、下山後は必ず温泉に入るのですが、特に名湯の別府温泉で満喫できました。