カット25 明治の砂防堰堤を飾るツツジ

画像1 京都府木津川市山城町の不動川上流域に、1875(明治8)年に竣工した8基の不動川堰堤群があります。不動川は地質がデイサイト・流紋岩、植生がアカマツ群落の山を流れており、コバノミツバツツジが堰堤の周辺を飾っています。
画像2 1982(昭和57)年から1987年にかけて、京都府によって、明治の堰堤を修復整備して、不動川砂防歴史公園が整備されました。これらの石積堰堤や、はげ山の山腹の床固、植栽などの砂防事業は、オランダから招かれたお雇い外国人技師のヨハニネス・デ・レーケの指導によって、行われました。この顕彰として、2000年には日蘭400周年を記念し、公園内にデ・レーケの胸像が設置されました。
画像3 2016年4月12日に訪問したときは、公園の周りのコバノミツバツツジが満開でした。
画像4 デ・レーケの設計した堰堤の位置は、案内板に記されています。これらの砂防工事によって、はげ山の崩壊を防ぎ、土砂の流出を止めます。不動川は最初の試行的な渓流砂防事業です。後に他の渓流の砂防が進むことで、最下流の淀川であり、大阪港に流入する土砂を止めることになりました。
画像5 不動川のコバノミツバツツジのアップです。

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