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86.桃紅の澄んだツツジ 頼成の森
頼成の森は、富山県礪波市頼成にある、115haの富山県立の森林公園です。最高標高は、197mのヒヨドリ山で、新第三期の砂岩でできた丘陵地にあります。主に、尾根筋はヤマツツジ-アカマツ群集、コナラ群落の里山で、沢筋はスギ植林です。1969(昭和44)年の第20回全国植樹祭から整備がはじまり、1975(昭和50)年に開園しました。森林科学館、バーベキュー施設、70万株もの花しょうぶが咲く6haの水生植物園・花しょうぶ園、フィールドアスレチックなどの、野外レクレーション施設があります。尾根と沢が複雑に入り組む地形で、トレイルランニングとして、人気の場所です。
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2022年4月28日に、頼成の森に訪れました。まずは森林科学館の展示を見て、ユキグニミツバツツジの多い場所を聴きます。森林科学館の近くのBBQ広場と、西側の芹谷植物園から標高192mの天狗山へのツツジのこみちを勧められました。
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BBQ広場の横には、元々の自生とともに植えられたユキグニミツバツツジが並んでいました。日照条件がよく、花付きが良いですね。ユキグニミツバツツジは桃紅色ですが、他のミツバツツジと同様の紅紫の株もありました。
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逆光による透過光の桃紅の花弁は、澄み切っています。
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ユキグニミツバツツジは、5裂に分かれている花弁が、切れ込んでいて面長です。子房は白い毛に包まれています。
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マルハナバチが花の蜜を求めて、やってきます。
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伸ばした口先で、子房にある蜜を吸い、体に花粉を着けて、他の花に花粉を運びます。
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一般的に他のミツバツツジより花数が少ないユキグニミツバツツジでも、早咲きの株の落花が多く、花絨毯ができていました。
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ツツジのこみちには、ユキグニミツバツツジとともに、5月になるとヤマツツジも多く咲くようです。
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尾根を通るツツジのこみちに、自生するユキグニミツバツツジが続きます。
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ガマズミも多く咲いていました。
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天狗山に登ると、展望が開けます。
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この辺りは、散居村と言って、農村の家々が散在しています。カイニョと呼ばれている屋敷林が、各農家を囲っています。
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頼成の森を後にしてから地図を見て、行かなかったことに気づいたのですが、東の境界の標高153mの八が峰からヒヨドリ山へ至る尾根にミツバツツジのこみちもありました。多分ここにも、野生のユキグニミツバツツジが多いのでしょう。次回はミツバツツジのこみちを訪れたいです。桃紅色の澄んだユキグニミツバツツジに出会えた頼成の森でした。