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64.公渕池と二子山の自生ツツジ

 香川県の公渕きんぶち森林公園は、明治百年記念事業として1978(昭和53)年に開園した93haの森林公園です。1676(正保4)年に造られた堤長190m、堤高16.5m、面積19ha、貯水量72万tの城池じょういけと、1863(文久3)年に造られた讃岐平野南部最大の溜池で、堤長260m、堤高27.8m、面積26ha、貯水量176万tの公渕池きんぶちいけの周りにあります。ちなみに、雨量が少ない香川県には、農業用水を確保するために、15000もの溜池が造られました。
 園内は、北側の公渕池きんぶちいけ周辺と、南側の城池じょういけのさらに南の二子山の2つのエリアに分かれています。二子山はデイサイト・流紋岩、公渕池きんぶちいけ周辺と二子山の西側の丘は花崗岩でできています。駐車場は11か所で、760台駐車できます。

二子山から城池じょういけと街並みを見下ろす

 2020年4月10日に、まず公園管理事務所を訪ねたときに、コバノミツバツツジの群生地として、公渕池きんぶちいけの南岸と、二子山の山頂展望台付近を勧められました。

 公渕池きんぶちいけ周辺には、池を周遊する5kmの園路沿いに、桜並木、ショウブ園、アジサイ園、ボタン園、湿生植物園等の花が見られる場所や、芝生広場、炊飯場、炭焼き釜、遊具のあるちびっこ広場や、森林のギャラリー、憩の家、休憩所といった建物があります。

花絨毯の桜並木

 公渕池きんぶちいけの畔には、自生するコバノミツバツツジ、オンツツジが咲き乱れています。

左:橙色のオンツツジ   右:紅紫色のコバノミツバツツジ

 公渕池きんぶちいけ沿いのアカマツ林に、コバノミツバツツジは似合います。

アカマツ林のコバノミツバツツジ

 公渕池きんぶちいけの照り返しに、コバノミツバツツジの流枝ながしえだはますます映えます。

公渕池きんぶちいけに枝を伸ばしたコバノミツバツツジ

 南側のエリアの西側には、森林学習展示館、アスレチック広場、キャンプ場、野鳥の森、県民の森があります。
 南側のエリアの東側には、標高180mの二子山展望台があります。こちらにも、コバノミツバツツジとオンツツジが自生しています。

二子山山頂のコバノミツバツツジとオンツツジ

 老若男女、年間50万人ほどが訪れる、施設が充実した公園でした。そして、自生するツツジの周りの草木が刈り込まれて、手入れされていました。

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