78.百花繚乱の山城 坂戸山
新潟県南魚沼市の標高634mの坂戸山は、曲輪、石垣、土塁、堀切等が残り、国指定文化財の大規模な中世の山城です。
そして何より、雪国の4月は、尾根道が百花繚乱です。桜が満開の銭淵公園から、これから上る坂戸山を見上げます。
2021年4月20日、登山路としてしっかりと整備された薬師尾根コースを1時間半ほどかけて、礫岩の山道を登りました。山の植生は、下部がカスミザクラ-コナラ群落、上部がブナ-ミズナラ群落とされています。
登り始めてすぐ2合目付近、カタクリの大群落です。
尾根に出ると、石打の山々を背景に、ユキグニミツバツツジが並んで咲いています。ほとんどの山でユキグニミツバツツジは日陰でひっそりと咲いていますが、尾根路に点在して咲いているのは、ここと、福井県の取立山ぐらいしか見かけてたことがないです。
陽を浴びて、桃紅色が輝きます。花弁の中央部が薄いグラデーションになっています。
アップです。透明感があって清々しいですね。
ほっそりとした蕾です。
タムシバも、登山路沿いに並んで咲いています。
イワウチワも、陽の光を浴びて輝きます。
イワナシです。
スミレです。スミレの種類はたくさんあるので、良く知りません。
ショウジョウバカマの群落です。
山頂は実城という城跡で、富士権現社が祀られています。登った路の反対側に、八海山が現れます。
ドローンを飛ばして、山頂を写します。
登ってきた薬師尾根コースです。尾根の左の日当たりが良い斜面の方が、緑が濃く、春が早いですね。魚野川と六日市の市街地が広がっています。
金城山と、奥は日本百名山の一つの巻機山です。
日課のように登ってくる地元の人々が多い坂戸山でした。薬師尾根も山頂も眺めが抜群で、北国の春の花々に出会えました。