🍊④ 実践で使える👍ライブ・ルーピング ▶︎ 1010music nanobox tangerine　通称みかん

前回の記事は、1010music(テンテンミュージック)の小型ストリーミング・サンプラーtangerine(タンジェリン)の機能のひとつライブルーピングの手順について書きました。

▼ライブルーピングの手順は下記を参考にしてください

tangerineだけを使用してビートが決まったライブルーピングをする場合、クリックを聞きながら行うことになります。

デモ制作や自宅での曲作りだけならいいのですが、もしライブでパフォーマンスする場合は、

tangerineのメイン出力から
クリック音を鳴らさずに行う

必要があります。

そこで今回はライブルーピングをライブパフォーマンスで使うための実践的な例をご紹介します。

▼マルチサンプリングの手順については下記

【 解決策 】

別に機材を用意し、
シーケンサーに打ち込んだ
リズムトラックを
tangerineとMIDI同期させる

方法です。

つまり、

リズムトラックをクリック音の代わり

にして、その音をモニターしながらtangerineでライブルーピングすると、ライブパフォーマンスとして違和感は生じません。

【 具体例 】

・Elektron Model:Cycles(以下、m:c表記)でリズムトラックを打ち込む
・m:cをマスターにしてtangerineとMIDI接続しクロックを同期
・m:cのシーケンサーを走らせ打ち込んだリズムトラックを聴きながらシンセ等を演奏しtangerineでループを重ねていく

接続例は下記です。

【メリット、デメリット】

メリット：

ルーパーとしてtangerineの８トラックとリズムトラックやシーケンスフレーズ等でm:cの６トラック、合計１４トラックを使用できるので、この機材セットだけでライブの際に十分なパフォーマンスが行えます。

デメリット：

tangerineのMIDI IN端子をm:cとの同期用で使用するため、tangerineにMIDIキーボード等を接続したい場合は、MIDIマージボックス、MIDIスルーボックなどを用意する必要があります。

(ライブルーピングとは別のパフォーマンスをするためにtangerineのマルチサンプルを演奏したい場合など)

もしかしたら機材によっては下記のように数珠つなぎでも可能かもしれません。(あくまで推測です試していないので分かりません。。。)

例)マスター機材 MIDI OUT → シンセ MIDI IN 　シンセ　MIDI OUT → tangerine MIDI IN 

【 設定 】

下記の例で引き続き説明します。

上記画像の配線を行った上で、

m:cの設定

Config Menu(スパナの表示ボタン) → MIDI → Sync → Clk OutをONにする

tangerineの設定

とくにありません。

上記設定後、m:cのシーケンサーの再生を行うと、tangerine側のメトロノームの画面にあるPlayの表示がオレンジ色に変わり同期されます。

その後、tangerineのライン入力に接続した楽器を演奏してループを重ねていきます。

注意点としては、tangerineに接続した例えばシンセの音はtangerineで音声入力モードの時にしかtangerineのラインアウトから出力されません。

tangerineでライブルーピングした音声にライブループしないシンセ等の音を重ねて鳴らしたい場合は、

tangerineの８つあるパッドのうち
ひとつを空けておき、
そのパッドを音声入力モード(上記画像)にしたまま

シンセを演奏するとtangerineのラインアウトからライブループの音とライブループしていない音をミックスして出力できます。

ライブルーピングの手順は下記を参考にしてください

以上、tangerineのライブルーピング機能をライブパフォーマンス等の実践で使うための方法でした。

曲のアイデアが浮かんだらこの機能を使って演奏動画を撮影する予定です。

お読みいただきまして、ありがとうございました。