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10/26 ピアノ・アンビエントからエレクトロニカを横断 ▶︎ ユニヴァーサルを越えて

2024.10.26(土)
Live Art Bar MagaYuraにて開催されたイベント

「ユニヴァーサルを越えて」に
NicaFeltで出演

しました。

MagaYuraのエントランス
階段を上がって3Fが会場

18:30からダンサーの赤子さんとのDUOで演奏しました。

赤子さんとはこの日が初対面でした。仕込みをしているとはいえ、筆者の音楽は8割くらいが即興でかつ、赤子さんとも本番でいきなり合わすので、これも即興。

いい緊張感がある中でのパフォーマンス

となりました。

Bar MagaYuraのメニュー

演奏後に2FのBarで晩ご飯にナスのボロネーゼを食べました。手作りしてくれるので15分くらいかかりますが、手ごろな値段で美味しいパスタが食べれるのでオススメです。

ちなみにBarで注文したものは3Fの会場内でも食べることができます。

【 セットリスト 】

大きく分けて4セクションの構成を考えました。

  1. ピアノ+Microcosm

  2. カリンバループ+LoFiなクラリネットなど

  3. model:cyclesのトラック

  4. ピアノ+pluto

1.

少し物寂しげな雰囲気。tangerineにマルチサンプリングしたuna cordaのピアノの音色をMicrocosmを通して

アンビエント 色を強めに出して
途中ピアノをループさせました。

イントロ的な感じです。

2.

HOKEMAの

ツインカリンバを
Microcosmで2つ重ねて
ループさせピッチを変えたりして
プロセッシング

しました。その上に鉄琴のようなセレスタの音を重ね、LoFiなクラリネットの音を即興的に手弾きしました。

大好きなチェコのゲーム会社Amanita Designの「Samorost3」の世界観に色濃く影響された雰囲気が出ていたと思います。

3.

model:cyclesを使ってBPMの速いビートのある曲。セットリスト全体的にアンビエントな雰囲気でまったりしすぎているので、

構成にメリハリをつけようと思い
トラックを制作

しました。

前後の曲、イベントの雰囲気を考慮して

ベースは入れないことに決めました。

キックの音色も程よく軽めにして、パーカッション的にしています。

ちなみにキックとプチプチしたグリッチノイズ的なトラックは

64ステップではないので、ポリリズム

ですが、そもそも不規則なリズムで打ち込んでいるのでポリリズムを感じないと思います。

▼事前に撮影したDEMOはこんな感じ

4.

tangerineにマルチサンプリングしたNoireピアノのノート情報をセミモジュラー シンセのplutoに送信してスケールを同期させ音を重ねた曲です。

コード進行や核となるフレーズは
なんとなく決めて即興

で弾きました。

エンディングのような雰囲気

になるように、

後半につれてエモーショナルな感じ

になっています。

フルサイズの49鍵なので弾きやすく、オクターブシフトも簡単なので、テンションが高くなり、ついつい音数が増えました。

演奏時間が30分間でしたので、1セクションにつき約7分で展開を考えました。

▼全体の雰囲気は下記のような感じです。出演者の水田さんに撮影していただきました。

赤子さんのダンス=身体表現が多様なことと、音楽と同期するかのような場面があり、興味深いです。

予定調和にならない
即興セッションならではの面白さ

だと思いました。

【 機材 】

・Launchkey 49 MK4 - マスターキーボード
・Hologram Microcosm - looper & Reverb etc
・model:cycles - groovebox
・pluto - semi modular synthesizer
・Tangerine - sampler
・twin kalimba
・802 VLZ4 - mixer
・beatnic 008 - MIDI thorugh box
 

今回新しくMIDIキーボードのLaunchkey 49 MK4を導入しました。

セミウェイテッドウォーターフォール型鍵盤でとても弾きやすく、

またコントロール類が充実している機種です。

▼Launchkey 49 MK4のレビュー記事

【 MIDI 接続 】

Launchkey 49 MK4をマスターにして他のMIDI機器に接続し、ノート情報を送信したり、MIDI CCで制御しました。

▼MIDI接続図

▼各機材に送信した内容
・tangerineにはマルチサンプリングしたピアノなどを演奏するためのノートやベロシティ情報
・model:cyclesにはトラックミュートon/offとパラメーターを制御するためのMIDI CC
・plutoにはノート情報
・Microcosmにはルーパーを制御するためのMIDI CC

とくにmodel:cyclesのトラックのミュートon/offをLaunchkeyのパッドで、各トラックの厳選したパラメーター制御をエンコーダーノブで行なえたのはとても便利でした。

またMicrocosmのルーパーのon/off、録音、再生、ダブ録音、ルーパー停止、ループ消去、undoを

パッドで制御できたのは今までにない快適さ

でした。

MIDIケーブル接続の煩雑さがあるのとMIDIチャンネル、MIDI CCの設定の手間はいりますが、それよりもメリットの方が多く

ライブにおいて
Launchkey MK4が
いかに便利か

を感じました。

【 不運な事故 】

ライブパフォーマンスはとてもうまくいったのですが、ひとつ不運なことがありました。

筆者の出番の後、他出演者の演奏を聴いていた時に、会場の端によけて置いていたmodel:cyclesを床に落とされました。(奥に置いていた管楽器(筆者のものではない)をとる際に手前にあったmodel:cyclesに体の一部が当たり、床に落ちました)

落とされた瞬間を最後方の客席から見たときはとてもショックで、それ以降、機材のことがずっと頭から離れませんでした。

イベント終了後、機材を片付ける際に確認するとmodel:cyclesの筐体角が割れて中にめりこんでいました。

電源を入れると幸いにも

正常に動作したので、
ひとまず安心しました

が、大事に使っていた機材なのでやっぱり辛い気持ちがあります。

落とした方は悪気があったわけではないと思いますが、こちらはなんか

モヤモヤが残ったままの状態

が続いています。

ひとまず修理可能かどうか、見積もり等の問い合わせをメーカーにしていますので、進捗を改めて追記できたらと思います。

model:cyclesを載せていた自作のスタンドが滑りやすかったのも落下してしまった原因のひとつと思い、滑り止めを貼り付けて再発防止策を施しました。

この出来事は

トラウマになった

ので、出演者の多い(楽器や機材が多い)

ライブはちょっとお休みしようと思います。

自分の活動がなんとなく次のフェーズに移る気がしていたので、今回起こったことはそのサインのようにも感じました。

タイミングというのは不意に訪れたりもしますね。

【 最後に 】

ライブをお聴きいただきましたみなさま、セッションさせていただいた赤子さん、共演者のみなさま、MagaYuraの店主扇芝さん、ありがとうございました。

ここまでお読みいただきまして、ありがとうございました。

2024.10.30追記

model:cyclesの修理見積もりをメーカーに確認し、すごく高額ではなかったので、修理依頼をしました。

修理が終わり本体が手元に戻ってきたら、修理費用などについて改めて記事を書こうと思います。

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