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【 ライブレポート 】 エフタークラング Japan Tour 2024 with Tenniscoats in K.Dハポン

2024年10月18日金曜日、楽しみにしていた大好きなバンドEfterklang(エフタークラング)のライブに行ってきました。

Efterklang Japan Tour 2024 with Tenniscoats

会場は名古屋市鶴舞にあるK.Dハポン

2024年9月27日にリリースされた彼らの7枚目のアルバム

『Things We Have In Common』のJapan Tour

です。この日は東京、京都での公演に続き、彼らと親しいTenniscoatsとの共演もありました。

大阪からだと京都が近いのですが、K.Dハポンは筆者のバンドが過去に2回ライブをさせていただいた思い出の場所だったため、遠征することを決めました。

ちなみに、Efterklangはデンマーク語で「記憶」、「残響」を意味します。

その当時の様子
会場時に小雨が…

整理番号順での入場だったのですが、筆者の番号は19番。前の方に行くと小さな椅子が10席ほど並んでおり、運よく2列目に座ることができました。

開演前の様子。ステージ向かって右にドラムセットがあります。

Efterklangはヨーロッパではとても人気があるバンドです。ライブ動画を見ると、時にはオーケストラと共演したり、大きな会場で多数の観客を前にパフォーマンスしていることがわかります。

そのため、

客席から1mほどの距離でライブを聴けるというのは、ヨーロッパのファンからするとありえないこと

だと思います。

また、一般的なライブハウスとは違い、アットホームなK.Dハポンで彼らの演奏を間近で楽しめるのは、Efterklangの楽曲の雰囲気にぴったりだと感じました。

【 バンド編成 】

EfterklangはVocals & Various Instrumentsのキャスパー・クラウセン、Keyboard & Electronicsのマッズ・ブラウアー、Bass & Guitarのラスマス・シュトルベルグの3人に加え、今回はサポートドラムにTatu Rönkköを迎えた4人編成での来日でした。

【 エフタークラングの魅力 】

筆者にとって、エフタークラングの最大の魅力はやはり

楽曲のすばらしさ

にあります。

耳に残る印象的な
メロディーやフレーズが、
どの楽曲にも含まれている

からです。

そして、それをエフタークラングとしてたらしめるのは

独特な音色、楽器構成、
アレンジ、心地いいグルーヴ

です。

さらに、

生楽器、電子楽器、クラシカルな楽器、民族楽器をエレクトロニカやポストロックなどのジャンルに自然に融合させる

のも、彼らの魅力のひとつです。

今から10年以上前、YouTubeで偶然に見つけた彼らの演奏動画に衝撃を受け、音楽表現の自由さと作品としてのクオリティに感動しました。

【 ライブの様子 】

Tenniscoatsのパフォーマンス中にラスマスさんがベースで参加するなど、Efterklangとのコラボレーションもあり、Japan Tourならではの特別な演出が見られました。

1曲目の「Dreams Today」からはじまり、「Alike」の印象的なビート、柔らかな光を感じさせる「To A New Day」、異世界の浮遊感につつまれる「The Ghost」、そして会場全体が一体となる「Modern Drift」など、粒揃いの楽曲と展開がすばらしいセットリストでした。

VocalのキャスパーさんはSOMA LABORATORYのThe PIPE(下記動画)を使い、声にエフェクトをかけ、KeyboardのマッズさんはAbleton Push3でホワイトノイズをフィルタリングしたりしていました。

トラックの音は控えめに抑えつつ、ラスマスさんとTatuさんのグルーヴをベースに、生演奏ならではのパフォーマンスが展開されました。

スタジオ録音のデジタル音源も良いのですが、やはり

ライブならではの
躍動感、臨場感は
言葉では言い尽くせない

ものがあります。

Efterklangの楽曲はどれも作り込まれているので、トラックの音を同期したとしても4人編成では楽曲の世界観を表現するのは難しいのではないかと思っていました。

しかし、生演奏を聴くとそれはまったく問題ではなく、むしろ

それぞれの演奏や個性が
はっきりと伝わり、
音源の情報量とは雲泥の差

でした。

音楽を浴びて
幸せを感じるとは
まさにこういうことなんだ

と心底思いました。

【 終演後 】

メンバーに感動したことをお伝えしながら、アナログ盤にサインをいただきました。

少しですが気さくに話をしてくれて、一緒に写真も撮らせていただいたのが本当にうれしくて、うれしくて。。。

マッズさんにサインをいただいた後、機材を見せていただいたのもうれしかったです。(うれしくて涙出ました…)

マスターKeyにStudiologic SL73 Studio、Ableton Push3、リコーダーも
下にはラップトップなどがセッティング

終演後は舞い上がってましたが、冷静になって思うと、

4ADからリリースしていたり、
数々の歴史的な会場で
いくつもコンサートをしているような、

憧れのアーティストであることを思い出すと、まさに

「雲の上の存在」

です。

そんな彼らに直接サインをいただいて話すことができるなんて、

普通では考えられないことが起きた

わけで…今でもその余韻が残っています。

ライブ終盤に「Modern Drift」を演奏しながらVocalのキャスパーさんが客席でオーディエンスと一緒に歌っている瞬間、

「え?youtubeでしか見たことない風景と似たような感じで自分も歌ってる」

と思った時はさすがに、

脳内がバグりました。

憧れのアーティストと距離感の近い会場で音楽を共有できることは、本当に貴重で尊いものだと感じます。


今回、日本でライブツアーをしてくれたことに感謝の気持ちでいっぱいです。ツアーを支えてくれたスタッフの皆さんにも心から感謝いたします。ありがとうございました!

できれば、ヨーロッパツアーのどこかで異なる編成のステージも堪能してみたいなあ。

最後までお読みいただいて、ありがとうございました。


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ぼんちゃん
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